このブログでは以前ヤニス・アデトクンボのスタッツを肉体の変化とともに振り返りました。
NBAデビュー当時と現在を比べてみるとスタッツも肉体も大きな変化を遂げていましたが、同じようにスタッツや見た目が変化している選手は他にもいます。
その一人が今回紹介するジェームズ・ハーデンです。
ハーデンの特徴といえば何と言ってもあの大きなヒゲ。
ただデビュー当時のヒゲは今とは違ってもう少し控えめなボリュームだったんです。
今回はそんなハーデンのヒゲの変化と、彼がこれまでに記録してきたスタッツを振り返ってみたいと思います。
押さえておきたいポイント
"ハーデンのスタッツとヒゲの変化"を理解するために押さえておきたいポイントはざっくりとこんな感じです。
- ジェームズ・ハーデンってどんな選手?
- デビュー当時のヒゲは?
- どんな変化を辿ってきた?
- これまでのシーズンのスタッツは?
- それはどんなシーズンだった?
ではこれらの疑問をしっかりと解決できるように、"ハーデンのスタッツとヒゲの変化"について紹介していきます。
ジェームズ・ハーデン
スタッツやヒゲの変化を見る前に、まずはハーデンの基本的な情報について振り返っておきましょう。
「プロフィール」と「NBAデビューから現在まで」をざっくりと紹介します。
プロフィール
NBAデビューから現在まで
ジェームズ・ハーデンは2009年のNBAドラフトにおいて、オクラホマシティーサンダーから1巡目全体3位で指名されました。
2012年には現在所属しているヒューストンロケッツに移籍し、そこからNBAを代表するスコアラーとしての才能を開花させます。
これまでにシーズンMVP受賞、オールスター8回選出、得点王3回などNBAで数々のタイトルを獲得。
2012年のロンドンオリンピックではアメリカ代表の金メダルにも大きく貢献しています。
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スタッツとヒゲの変化
ではここから本題であるハーデンのスタッツを振り返っていきたいと思います。
各シーズンにおけるヒゲの様子やシーズンの概要とともに見ていきましょう。*1 *2
2009-10シーズン

- Oklahoma City Thunder
- 76 試合出場 (先発 0 試合)
- シーズン平均:9.9 PTS 3.2 REB 1.8 AST
- FG:40.3%(3.1 / 7.6)
- 3P:37.5%(1.2 / 3.3)
- FT:80.8%(2.6 / 3.2)
アリゾナ州立大学からドラフト全体3位指名でオクラホマシティーサンダーに入団したハーデン。
現在のハーデンからは程遠いスッキリとしたアゴ周りですね。
ルーキーながら76試合に出場し1試合平均9.9得点の活躍を見せたハーデンは、このシーズンのオールルーキー2ndチームに選出されています。
2010-11シーズン
- Oklahoma City Thunder
- 82 試合出場 (先発 5 試合)
- シーズン平均:12.2 PTS 3.1 REB 2.1 AST
- FG:43.6%(3.6 / 8.3)
- 3P:34.9%(1.4 / 4.0)
- FT:84.3%(3.5 / 4.2)
NBA2年目の2010-11シーズン、ハーデンはベンチから平均12.2得点、3.1リバウンドの活躍でチームに貢献します。
ラッセル・ウエストブルックやケビン・デュラントといった若手のスター選手が揃ったチームは、この年のプレーオフでカンファレンスファイナル進出を果たしました。
2011-12シーズン
- Oklahoma City Thunder
- 62 試合出場 (先発 2 試合)
- シーズン平均:16.8 PTS 4.1 REB 3.7 AST
- FG:49.1%(5.0 / 10.1)
- 3P:39.0%(1.8 / 4.7)
- FT:84.6%(5.0 / 6.0)
1試合あたり出場時間が平均31.4分まで増えた2011-12シーズン。
ベンチ出場ながら平均16.6得点、4.1リバウンド、3.7アシストと活躍。
シックスマンとしてチームのNBAファイナル進出の原動力となったハーデンは、この年のシックスマン賞を獲得します。
「来シーズンこそはNBAチャンピオンに」という期待も高まるチームでしたが、サラリーキャップの兼ね合いでハーデンとの契約延長に至ることが出来ませんでした。
結果的にハーデンはこのシーズンをもってサンダーを離れ、現在所属しているヒューストンロケッツへ移籍することになります。
2012-13シーズン

- Houston Rockets
- 78 試合出場 (先発 78 試合)
- シーズン平均:25.9 PTS 4.9 REB 5.8 AST
- FG:43.8%(7.5 / 17.1)
- 3P:36.8%(2.3 / 6.2)
- FT:85.1%(8.6 / 10.2)
ロケッツに移籍後はチームのスターターとして大幅に出場時間を伸ばしたハーデン。
すっかりヒゲはモジャモジャですね。
この年チームトップの平均25.9得点を記録したハーデンは、自身初のオールスターに選出されています。
ロケッツを3シーズンぶりのプレーオフに導いたハーデンでしたが、奇しくも1回戦で古巣サンダーに破れることとなりました。
2013-14シーズン
- Houston Rockets
- 73 試合出場 (先発 73 試合)
- シーズン平均:25.4 PTS 4.7 REB 6.1 AST
- FG:45.6%(7.5 / 16.5)
- 3P:36.6%(2.4 / 6.6)
- FT:86.6%(7.9 / 9.1)
ロケッツでの2シーズン目となる2013-14シーズン。
この年ロケッツはプレーオフでの更なる躍進を目指し、スタープレーヤーのドワイト・ハワードを獲得しました。
ハーデンの平均得点は少し下がっていますが、結果的にチームは昨年よりも勝率を延ばしシーズン54勝にまで到達。
しかしながらプレーオフでは1回戦のポートランドトレイルブレイザーズに劇的な敗戦を喫します。
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2014-15シーズン
- Houston Rockets
- 81 試合出場 (先発 81 試合)
- シーズン平均:27.4 PTS 5.7 REB 7.0 AST
- FG:44.0%(8.0 / 18.1)
- 3P:37.5%(2.6 / 6.9)
- FT:86.8%(8.8 / 10.2)
3年連続のオールスターに選出された2014-15シーズン。
この年ハーデンは1試合平均27.4得点とリーグ第2位の数字をマークします。
さらにこのシーズンのスタッツで注目すべきはフリースローの部分。
現在もフリースローを非常に多く獲得することで知られるハーデンですが、このシーズンはフリースロー成功数が715本で初めてリーグトップに輝きました。
ちなみにここから現在に至るまで6年連続でフリースロー成功数リーグ第1位をキープしています。
2015-16シーズン

- Houston Rockets
- 82 試合出場 (先発 82 試合)
- シーズン平均:29.0 PTS 6.1 REB 7.5 AST
- FG:43.9%(8.7 / 19.7)
- 3P:35.9%(2.9 / 8.0)
- FT:86.0%(8.8 / 10.2)
いつの間にかヒゲのボリュームにも慣れてきた2015-16シーズン。
オールスターに4年連続で選出されたハーデンは82試合全てに出場し、平均38.1分出場というリーグトップの働きでチームを牽引します。
しかし個人としての成績を向上させている一方で、チームはシーズン序盤にヘッドコーチを解任するなど混迷続き。
プレーオフ1回戦敗退という結果に終わったロケッツ、そしてハーデンはここからまた新たなフェーズへと移ることになります。
2016-17シーズン
- Houston Rockets
- 81 試合出場 (先発 81 試合)
- シーズン平均:29.1 PTS 8.1 REB 11.2 AST
- FG:44.0%(8.3 / 18.9)
- 3P:34.7%(3.2 / 9.3)
- FT:84.7%(9.2 / 10.9)
新たにマイク・ダントーニHCが就任した2016-17シーズン。
前年同様の得点力に加えアシストの能力も開花させたハーデンは、1試合平均11.2アシストという驚異的な成績でこの年のアシスト王に輝きました。
2017-18シーズン
- Houston Rockets
- 72 試合出場 (先発 72 試合)
- シーズン平均:30.4 PTS 5.4 REB 8.8 AST
- FG:44.9%(9.0 / 20.1)
- 3P:36.7%(3.7 / 10.0)
- FT:85.8%(8.7 / 10.1)
2017-18シーズン、チームには歴代NBAでもトップクラスの司令塔クリス・ポールが加入します。
強力なバックコートコンビが機能したチームはシーズン65勝のフランチャイズ記録を樹立。
ハーデン個人も平均30.4得点とキャリアで初めての得点王に輝き、ついにシーズンMVPのタイトルを受賞しました。
2018-19シーズン
- Houston Rockets
- 78 試合出場 (先発 78 試合)
- シーズン平均:36.1 PTS 6.6 REB 7.5 AST
- FG:44.2%(10.8 / 24.5)
- 3P:36.8%(4.8 / 13.2)
- FT:87.9%(9.7 / 11.0)
MVPホルダーとして迎えた2018-19シーズン。
代名詞となったステップバック3Pシュートやペネトレイトで得点を量産したハーデンは、32試合連続30得点超え、シーズンで9回の50得点超えなど異次元の記録をマークします。
1試合平均36.1得点という数字は、あのウィルト・チェンバレン、マイケル・ジョーダンに次ぐ歴史的な成績です。
自身5度目のオールNBA1stチームにも選ばれたハーデンですが、チームはまたもプレーオフでゴールデンステートウォーリアーズに破れています。
2019-20シーズン

- Houston Rockets
- 68 試合出場 (先発 68 試合)
- シーズン:34.3 PTS 6.6 REB 7.5 AST
- FG:44.4%(9.9 / 22.3)
- 3P:35.5%(4.4 / 12.4)
- FT:86.5%(10.2 / 11.8ha)
ヒゲよりもヘアスタイルの変化が気になる最近のハーデン。
この年ロケッツにはかつてのチームメイトであるラッセル・ウエストブルックが加入しました。
シーズン途中から導入したマイクロボールと呼ばれる戦術が話題でしたね。
MVP二人の共存には疑問の声も聞かれましたが、見事ハーデンは3年連続で得点王に輝いています。
ただ残念ながらカンファレンスセミファイナルでレイカーズに破れ、この年もNBAチャンピオンに到達することはできませんでした。
ヘッドコーチとゼネラルマネージャーを一新して迎えることになる来シーズン、ハーデンはロケッツに残ってNBAチャンピオンに到達することができるのでしょうか。
はたまた別のチームに移籍なんてこともあるのでしょうか。
ハーデンからは今後も目が離せません。
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まとめ
今回はハーデンのスタッツとヒゲの変化を振り返りました。
ここ数年はヒゲのことなんて気にならないほど成績が爆発していますね。
ただ今後とも彼のヒゲには注目していきたいと思います。
*1:ここで紹介するスタッツは2020年9月時点のhttps://www.basketball-reference.com/より抜粋
*2:PTS=平均得点数、REB=平均リバウンド数、AST=平均アシスト数、FG=フィールドゴール成功率、3P=3Pシュート成功率、FT=フリースロー成功率