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NBAで実際にあったフリースロー0本での得点ランキングTOP10




このブログでは以前、FTr(フリースローレーティング)について紹介しました。


そこでフリースローを獲得することの重要性について解説しましたが、NBAにはフリースローなしで大量得点を獲得した選手もいます。

今回はNBAで実際にあったフリースローなしでの得点ランキングを紹介したいと思います。





押さえておきたいポイント

フリースローなしでの得点ランキング”を理解するために押さえておきたいポイントはざっくりとこんな感じです。

  1. NBAフリースローは重要
  2. 平均的な本数はどれくらい?
  3. FTなしでの得点が多かったのは?
  4. それはいつの試合?


ではこれらの疑問をしっかりと解決できるように、”フリースローなしでの得点ランキング”について紹介していきます。



NBAにおけるフリースロー

まずはNBAにおけるフリースローについて改めて見ておきましょう。

ここでは「1試合の平均本数」「高得点とフリースロー」について考えてみます。*1



1試合の平均本数

https://stats.nba.com/によると、2019-20シーズンのフリースロー試投数はチーム全体で平均23.1本でした。

さらに選手個人単位で見てみると、平均試投数は約1.6本


意外と少ないように感じるかもしれませんが、これは殆ど試合に出ていないような選手も含めた数値です。

実際に高得点をマークするような選手の場合は、もっと多くのフリースローを獲得しています。


例えば2019-20シーズンの得点王に輝いたジェームズ・ハーデンは、この年1試合あたり平均11.8本ものフリースローを試投。

シーズンハイとなる60得点をマークした試合でも、23本のフリースローから20点を獲得しました。




高得点とフリースロー

冒頭でも触れたFTrという指標はフリースローを獲得する能力を表した指標で、得点力の高い選手は往々にしてこのFTrが優れています。

なので高得点を記録するような選手のスタッツを見てみると、少なからずフリースローでの得点が絡んでくるわけです。


折角ですので、NBAで高得点を獲得した選手たちのフリースロー試投数を調べてみました。

2019-20レギュラーシーズンにおいて選手が35点以上得点したのは合計307回あります。


その試合におけるフリースロー試投数は平均10.1本という結果に。

先ほど紹介した平均試投数1.6本に比べてかなり多いというのがよく分かります。


2019-20 高得点選手の平均

平均(成功数 / 試投数)
出場時間 37.1 分
 フィールドゴール   13.4 / 24.2 
3Pシュート 4.4 / 9.4
フリースロー 8.7 / 10.1


この結果からもわかるようにハイスコアをマークする為にはフリースローで効率よく得点を重ねていくのが定石であり、フリースローなしで高得点を獲得するのは非常に稀有なことだと言えます。

そんな中でもフリースローなしで高得点を記録した歴代の選手たちを見ていきましょう。




FTなしでの得点TOP10

ではここから本題であるフリースローなしでの得点ランキングを紹介していきます。

今回紹介するのは1983-84シーズン以降のレギュラーシーズン及びプレーオフにおいて記録された、フリースロー試投数0本での得点ランキングです。*2


第10位 Dennis Scott



  • 記録:FTなしで41得点
  • 試合:1993.04.13(ORL vs MIL)
  • スタッツ:41 PTS 6 REB 3 AST


現在は現地放送局でNBA中継のコメンテーターとして活躍しているデニス・スコット

彼はオーランド・マジックに所属していた1993年にフリースローなしで41得点を記録しています。


スコットはこの試合3Pシュート9本を含むFG16本を成功。

キャリアハイとなる41得点を獲得し、チームの勝利に大きく貢献しました。



第10位 Mark Aguirre


  • 記録:FTなしで41得点
  • 試合:1987.02.20(DAL vs SAN)
  • スタッツ:41 PTS 7 REB 9 AST


マーク・アギューレといえば1981年のドラフト全体1位指名選手

彼もスコットと同じくフリースローなしで41得点をあげました。


ダラスマーベリックスに所属していたこの年、アギューレは1試合平均25.1得点の活躍で自身2度目のオールスターに選出されています。

この試合でマークした9アシストという数字は、今回紹介する選手たちの中で最も多いアシスト数です。



第8位 Chuck Person


  • 記録:FTなしで42得点
  • 試合:1987.02.11(IND @ PHX)
  • スタッツ:42 PTS 9 REB 2 AST


1980年代から90年代にかけてNBAで活躍したチャック・パーソン

なんと彼はルーキーシーズンにフリースローなしで42得点をマークしています。


パーソンはこの試合FG78.3%という確率で次々にシュートを成功させ、ゲームハイとなる42得点を獲得。

その後も大車輪の活躍で1年目から平均18.8得点8.6リバウンドを記録したパーソンは、このシーズンの新人王を受賞しています。



第8位 George Gervin



  • 記録:FTなしで42得点
  • 試合:1985.1.25(SAN @ HOU)
  • スタッツ:42 PTS 2 REB 3 AST


第8位にはNBAを代表するレジェンド、アイスマンことジョージ・ガービンが登場です。

彼もまたフリースローなしで42得点を獲得しています。


これがNBAを引退する2年前の出来事だというのだから驚きです。

ちなみにガービンはこのシーズン、40得点超えのゲームを3回記録しています。



第6位 Klay Thompson


  • 記録:FTなしで43得点
  • 試合:2019.01.08(GSW vs NYK)
  • スタッツ:43 PTS 2 REB 0 AST


第6位には現役選手であるクレイ・トンプソンがランクインしました。

トンプソンは1試合平均2.3本と、ここまで見てきた選手に比べると比較的フリースロー試投数の少ない選手です。


ただこのシーズンだけでもフリースローなしで30点以上マークした試合が4回あるというのは、いくらフリースローが少ない選手だと言っても普通ではありません。

歴代選手の中でも非常に珍しいタイプのスコアラーだと言えます。



第6位 Paul George



  • 記録:FTなしで43得点
  • 試合:2018.02.01(OKC @ DEN)
  • スタッツ:43 PTS 5 REB 5 AST


同じく現役選手のポール・ジョージが第6位に登場です。

オクラホマシティサンダーに所属していた2018年に、フリースローなしで43得点を達成しています。


彼は2017-18シーズンに平均5.3本フリースローを試投していますがこの試合では試投数なし。

ちなみにジョージが2017-18シーズンにフリースローなしで20点を超えたのは、唯一この試合だけでした。



第3位 Alex English


  • 記録:FTなしで44得点
  • 試合:1984.03.03(DEN vs UTH)
  • スタッツ:44 PTS 5 REB 5 AST


1970~80年代にデンバーナゲッツなどで活躍した殿堂入りレジェンドのアレックス・イングリッシュ

彼は1984年にフリースローなしで44得点という試合を行っています。


ちなみにイングリッシュはこの試合3Pシュートも試投していません。

1983-84シーズンは平均26.4得点5.7リバウンド5.0アシストを記録し、自身3度目のオールスターに選出されました。



第3位 Wally Szczerbiak


  • 記録:FTなしで44得点
  • 試合:2003.04.13(MIN vs CHI)
  • スタッツ:44 PTS 3 REB 1 AST


2000年代にミネソタティンバーウルブズなどで活躍したウォーリー・ザービアックが第3位にランクイン。

彼はこの試合でキャリアハイの44得点を獲得しました。


ザービアックのキャリアにおいて40点超えを果たしたのは唯一この試合のみ。

彼にキャリアにおけるベストゲームの一つです。



第3位 Klay Thompson



  • 記録:FTなしで44得点
  • 試合:2019.01.21(GSW @ LAL)
  • スタッツ:44 PTS 3 REB 1 AST


クレイ・トンプソンが再び登場です。

先程の43得点をマークした試合から約2週間後、フリースローなしで44得点を獲得しています。


トンプソンはこの試合で10本の3Pシュートを沈め、なんとFG85.0%という記録もマークしました。

2019年のNBAファイナルに進出したトンプソンでしたが、怪我の影響でこのシーズン以降まだ出場がないのは非常に残念です、



第2位 Hakeem Olajuwon


  • 記録:FTなしで48得点
  • 試合:1997.01.30(HOU vs DEN)
  • スタッツ:48 PTS 10 REB 3 AST


NBA史上最高のセンターの一人、アキーム・オラジュワン

彼はフリースローなしで48得点を記録しています。


オラジュワンがこの大記録を達成したのは、自身12度目のオールスターに選出された1997年のこと。

今回紹介する選手の中で唯一ダブルダブルでの記録というのが、実にオラジュワンらしい結果となっています。



第1位 Jamal Murray



  • 記録:FTなしで50得点
  • 試合:2021.02.19(DEN @ CLE)
  • スタッツ:50 PTS 6 REB 2 AST


見事歴代1位に輝いたのは、デンバーナゲッツに所属するジャマール・マレーです。

マレーは2020-21シーズンにフリースローなしで50得点を記録しました。


フリースローなしで50点の大台に到達したのはマーレのみ。

前十字靭帯断裂の大怪我で戦線を離脱したのは非常に残念ですが、また復帰した際には新たな記録にも期待したいと思います。



まとめ

今回はフリースローなしでの得点ランキングを紹介しました。

10位以下の選手たちの記録も下に載せてありますので、興味がある方は是非ご覧ください。


FTなし得点 TOP50(スクロール可能)

 順位  選手  PTS  日付 試合  REB   AST   FGM   FGA   FG%   3PM   3PA   3P% 
1 Jamal Murray 50  02/19/2021   DEN @ CLE  6 2 21 25 84.0 8 10 80.0
2  Hakeem Olajuwon  48 01/30/1997 HOU vs DEN 10 3 24 40 60.0 0 0 -
3 Klay Thompson 44 01/21/2019 GSW @ LAL 3 2 17 20 85.0 10 11 90.9
4 Wally Szczerbiak 44 04/13/2003 MIN vs CHI 3 1 19 26 73.1 6 7 85.7
5 Alex English 44 03/03/1984 DEN vs UTH 5 5 22 32 68.8 0 0 -
6 Klay Thompson 43 01/08/2019 GSW vs NYK 2 0 18 29 62.1 7 16 43.8
7 Paul George 43 02/01/2018 OKC @ DEN 5 5 19 26 73.1 5 8 62.5
8 Chuck Person 42 02/11/1987 IND @ PHX 9 2 18 23 78.3 6 6 100.0
9 George Gervin 42 01/25/1985 SAN @ HOU 2 3 21 26 80.8 0 0 -
10 Dennis Scott 41 04/13/1993 ORL vs MIL 6 3 16 31 51.6 9 19 47.4
11 Mark Aguirre 41 02/20/1987 DAL vs SAN 7 9 19 30 63.3 3 10 30.0
12 D'Angelo Russell 40 01/18/2019 BKN @ ORL 2 7 16 25 64.0 8 12 66.7
13 Tyrese Maxey 39 01/09/2021 PHI vs DEN 7 6 18 33 54.5 3 8 37.5
14 Stephen Curry 39 02/01/2017 GSW vs CHA 5 8 14 20 70.0 11 15 73.3
15 Chuck Person 39 04/28/1991 IND @ BOS 6 2 16 24 66.7 7 10 70.0
16 Dale Ellis 39 03/23/1989 SEA vs LAC 2 2 18 27 66.7 3 6 50.0
17 Jason Richardson 38 01/19/2008 CHA vs MEM 14 4 16 25 64.0 6 10 60.0
18 Donyell Marshall 38 03/13/2005 TOR vs PHI 10 3 13 22 59.1 12 19 63.2
19 Jason Williams 38 11/30/2001 MEM vs HOU 6 11 16 28 57.1 6 13 46.2
20 Alex English 38 12/06/1988 DEN @ NYK 5 3 19 31 61.3 0 0 -
21 Nikola Jokic 37 03/26/2021 DEN @ NOP 6 9 17 30 56.7 3 5 60.0
22 Marcus Smart 37 01/18/2020 BOS vs PHX 5 8 13 25 52.0 11 22 50.0
23 Stephen Curry 37 03/29/2019 GSW @ MIN 3 5 13 25 52.0 11 19 57.9
24 Damian Lillard 37 01/11/2013 POR @ GSW 6 4 15 25 60.0 7 12 58.3
25 Vince Carter 37 12/11/2006 NJN vs MEM 8 5 14 30 46.7 9 20 45.0
26 Rex Chapman 37 12/21/1992 WAS vs CLE 5 3 16 20 80.0 5 6 83.3
27 Larry Bird 37 12/08/1984 BOS @ NJN 9 6 17 29 58.6 3 3 100.0
28 Jayson Tatum 36 02/25/2020 BOS @ POR 4 1 14 22 63.6 8 12 66.7
29 E'Twaun Moore 36 12/11/2017 NOP @ HOU 3 3 15 20 75.0 6 8 75.0
30 Paul George 36 03/06/2017 IND @ CHA 10 5 15 25 60.0 6 14 42.9
31 Monta Ellis 36 01/25/2015 DAL @ NOP 5 2 16 27 59.3 4 9 44.4
32 Brandon Jennings 36 01/20/2012 MIL @ NYK 2 5 15 26 57.7 6 12 50.0
33 Jason Richardson 36 03/29/2007 GSW vs PHX 12 3 14 23 60.9 8 13 61.5
34 Stephen Jackson 36 02/14/2007 GSW vs NYK 2 8 16 26 61.5 4 8 50.0
35 Ray Allen 36 03/24/2000 MIL vs MIA 4 2 15 20 75.0 6 9 66.7
36 David Robinson 36 04/08/1995 SAN @ GOS 7 1 18 21 85.7 0 0 -
37 James Worthy 36 01/17/1991 LAL @ SAC 4 2 17 29 58.6 2 4 50.0
38 John Collins 35 02/03/2021 ATL vs DAL 12 1 16 21 76.2 3 4 75.0
39 Kawhi Leonard 35 01/10/2021 LAC vs CHI 2 4 14 22 63.6 7 9 77.8
40 Nikola Vucevic 35 08/18/2020 ORL @ MIL 14 4 15 24 62.5 5 8 62.5
41 D'Angelo Russell 35 12/28/2019 GSW vs DAL 4 6 13 21 61.9 9 14 64.3
42 Buddy Hield 35 11/17/2019 SAC vs BOS 6 2 14 24 58.3 7 12 58.3
43 Josh Jackson 35 04/05/2019 PHX vs NOP 9 5 15 29 51.7 5 8 62.5
44 Klay Thompson 35 05/26/2018 GSW vs HOU 6 2 13 23 56.5 9 14 64.3
45 Isaiah Thomas 35 01/16/2017 BOS vs CHA 5 4 14 25 56.0 7 15 46.7
46 CJ McCollum 35 01/08/2017 POR vs DET 3 6 16 28 57.1 3 9 33.3
47 Eddie House 35 04/13/2011 MIA @ TOR 0 1 14 27 51.9 7 13 53.8
48 Anthony Morrow 35 04/02/2010 GSW vs NYK 6 0 16 23 69.6 3 7 42.9
49 Quentin Richardson 35 01/17/2007 NYK @ WAS 10 3 14 25 56.0 7 12 58.3
50 Mo Williams 35 12/02/2005 MIL @ WAS 3 6 15 21 71.4 5 7 71.4




最後に

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(参考)
https://stats.nba.com/



*1:ここで紹介する数字は記事作成時点でのhttps://stats.nba.com/より抜粋

*2:ここで紹介する記録は記事作成時点でのhttps://stats.nba.com/より抜粋