Digin' NBA

NBAも、Bリーグも、NCAAも。

NBAに革命を起こした「トラッキング」を基礎から解説します

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画像引用元:https://nba.rakuten.co.jp/ 

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このブログでは様々なスタッツについて解説やランキングを紹介してきました。

NBAの公式サイトには選手のデータが細かく記録されているので、記事を書く際にはいつも助かっています。


しかし改めて考えてみるとそんな膨大なデータをNBAはどうやって収集しているのでしょう。

今となってはもう当たり前となっていますが、そこにはラッキングと呼ばれる技術が大きく関わっているんです。


ということで今回はNBAに革命を起こした「トラッキング」についてざっくりと解説していきたいと思います。





「用語で解るNBA」とは

このブログは知識0からNBAが解るということをテーマにしています。

「用語で解るNBA」では単に用語の意味を知るだけでなく、その用語を通じてNBAを理解していくことが目的です。

<用語で解るNBA

❌ とりあえず用語の意味を知る
⭕️ 用語を通してNBAを理解する

この記事では"トラッキング"という用語を詳細にではなくざっくり解説します。

その中でもテーマ図解を交えることで納得してNBAを理解できるようになっています。



押さえておきたいポイント

"トラッキング"を理解するために押さえておきたいポイントはざっくりとこんな感じです。

  1. ラッキングって?
  2. NBAでも使われているの?
  3. どう活用されている?
  4. NBAファンも使える?
  5. どんなスタッツがある?


ではこれらの疑問をしっかりと解決できるように、"トラッキング"について説明していきます。



ラッキング

まずはトラッキングの概要をざっくりと紹介します。

「トラッキングとは」「NBAとトラッキング」「どう活用されているのか」というポイントに注目して見ていきましょう。


ラッキングとは

テクノロジーの発展はスポーツ分野にも大きな影響を与えています。

その一つがラッキングと呼ばれる技術です。


ラッキング(Tracking)とは直訳で「追跡」という意味。


一般的にスポーツの分野でトラッキングといえば、選手が小型の受信機を身に付けて練習したり、複数台の高性能カメラで試合を撮影し様々なデータを収集するシステムのことを指します。

数年前にはラグビー日本代表がトラッキングシステムを活用していることが話題になりましたね。



ラグビーのみならず他のスポーツにおいてもこのトラッキングというシステムで集められた膨大な情報を分析し、選手のパフォーマンス向上に活かされています。

次はNBAとトラッキングについて見ていきましょう。



NBAとトラッキング

世界でもトップクラスの人気を誇るスポーツリーグNBA

そんなNBAでも2000年代後半頃からトラッキングシステムが導入され始め、今では全てのチームが本格的なトラッキングシステムを用いて非常に高度なデータ分析を行っています。


昨今のスポーツ界では様々なトラッキング技術が開発されていますが、中でもNBAに大きな影響を与えたのがビデオトラッキングです。

ビデオトラッキングについて NBA.com/Stats のFAQページにはこのような説明があります。

Using cameras installed in the catwalks of every NBA arena, Second Spectrum software tracks the movements of every player on the court and the basketball 25 times per second.

https://stats.nba.com/help/faq/




ざっくり訳すと「全てのアリーナの会場上部に設置されたカメラを使用して、コート上の全プレーヤーとボールの動きを1秒間に25回追跡する」というシステムだそうです。

要するに高性能なカメラで選手とボールの動きを詳細に記録して、そこから得られる情報を自動的にデータ化しているということ。


このビデオトラッキングによってそれまで長年に渡って行われてきたデータ分析がより立体的なものへと変化しました。

例えばNBAの試合中継でもこんな映像が用いられることがあります。



選手が立っている場所に応じて、その位置から打った場合のシュート確率がリアルタイムで反映されています。

一昔前には考えられなかったようなこの映像も、今ではトラッキングシステムで収集したデータから一瞬で作ることができるんです。


では次にもう少し踏み込んで、トラッキングシステムがNBAのチームでは具体的にどう活用されているのかを見ていきましょう。



どう活用されているのか

このトラッキングを活用する方法としてイメージしやすいのが、選手のシュートエリアの分析です。


選手がどこからシュートをよく決めているのかが分かれば、チームとしてはその選手をもっと活かすプレーを作ることが出来ます。

逆に相手を得意なシュートエリアから遠ざけることも出来るわけです。


もちろん実際にはもっと複雑な分析が行われていますが、こういったデータをリアルタイムでチェックしながらチームの専門スタッフが様々な分析を行っています。



さらに近年のNBAで重視されているのが選手の負担管理、いわゆるロードマネジメントです。


ビデオトラッキングで選手の走行距離や速度を計測することが出来るのはもちろん、最新技術ではジャンプの回数肉体への負荷まで詳細に記録することが可能だそうです。

それらのデータを活用することで選手の怪我を未然に防いだり、怪我から回復期にある選手のコンディション管理を行うことができます。


これらは試合だけでなく普段のチーム練習にも用いられており、選手の慢性的な負荷にも対応しているとのこと。

蓄積されたデータは医学的な研究にも活かされ、今後のスポーツ科学の発展にも繋がるんですね。


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  1. 選手やボールを追跡しデータを収集するシステム
  2. NBAの会場にはトラッキング用のカメラが設置
  3. スタッツやデータを立体的に把握できる
  4. 選手の負担管理にも用いられている




Players Tracking

ここまでざっくり紹介した通りトラッキングという技術が現代のNBAに大きく関わっていて、チームに欠かせないものであるのは何となく分かりました。


ただかなり高度な分析を行なっているようなので私たち素人には縁遠く感じますね。

このトラッキングというものはNBAファンにも何か使い道があるのでしょうか。


実はNBAで収集されているトラッキングデータの一部は、私たちファンもNBAスタッツの公式サイトから閲覧することができるんです。

項目ごとに細かく分類されていますのでそれぞれの内容を簡単に紹介しておきたいと思います。


Drives


Drivesは文字通り選手のドライブに関するスタッツです。

そもそもドライブとはハーフコートオフェンスの状況で選手がリングに向かってドリブルをしていくこと。

そのドライブの回数やドライブからの得点など、普段ボックススコアを見ているだけでは分からない選手のオフェンスパフォーマンスを知ることが出来ます。




Defensive Impact


Defensive Impactは選手やチームのディフェンスに注目したスタッツです。

ティールやブロックといった基本的なスタッツ以外に、選手がリングを守っているときの相手に打たれたシュート数なども記録しています。



Catch & Shoot


一口に「シュート」と言ってもその種類は様々。

Catch & Shootはそんなシュートの中でもキャッチアンドシュート、つまり味方からのパスを受けてそのまま放ったシュートに関するスタッツです。

キャッチアンドシュートの回数や成功率などをまとめて見ることが出来ます。




Passing


Passingではパスに関する非常に詳細なスタッツが閲覧可能です。

パスを出した回数や受けた回数はもちろん、Secondary Assistなどの潜在的な貢献度を測る指標も記録されています。



Touches


Touchesとは文字通り選手がボールに触れることです。

ここでは選手がボールに触れている状態での様々なデータがまとめられており、ボールを触っている時間、どのエリアで触っていたのかなどを見ることが出来ます。



Pull Up Shooting


Pull Up Shootingはプルアップシュート、つまりドリブルをしてから放ったジャンプシュートのこと。

先ほどのキャッチアンドシュートとはまた違った能力が必要になるシュートですね。

キャッチアンドシュートと同様にプルアップシュートの回数や成功率がまとめられています。




Rebounding


周りに誰もいない状態で難なく掴んだリバウンド、ゴール下で相手選手と競り合って掴んだリバウンド。

どちらも同じ「1本のリバウンド」ですがそれぞれの持つ意味合いはかなり違いますよね。

Reboundingではそういったリバウンドに関する一歩踏み込んだデータをより詳しく知ることができます。



Offensive Rebounding


Offensive Reboundingでは、先ほどのReboundingから更にオフェンスリバウンドに絞ってデータを見ることが出来ます。

内容自体は基本的にReboundingと同じ項目です。



Defensive Rebounding


こちらはディフェンスリバウンドにフォーカスしたデータがまとめられています。

味方に譲ったリバウンドの数なども興味深いですね。



Shooting Efficiency


Shooting Efficiencyでは様々な状況でのシュート毎に、得点や確率などのスタッツを見ることができます。

先ほど出てきたキャッチアンドシュート、プルアップシュートなど選手がどんなシュートを得意としているのか調べたい場合にとても便利です。



Speed & Distance


Speed & Distanceはトラッキングの中でも非常にトラッキングらしいデータです。

選手の走行距離や平均速度などがオフェンス、ディフェンスごとに計測されています。




Elbow Touches


「エルボー」とはフリースローラインの両端辺りのエリアのこと。

Elbow Touchesでは選手がエルボーでボールに触れた状況のスタッツを見ることができます。



Post Ups


Post Upsは文字通りポストでボールに触れた状況のスタッツです。

ポストでボールをもらった回数や、ポストプレーでの得点などがまとめられています。



Paint Touches


こちらも上の二つと同様にペイントエリアでボールに触れた状況のスタッツが閲覧可能です。

インサイドでプレーするセンターのスタッツに注目してみると意外な発見があるかもしれません。


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まとめ

今回はNBAのトラッキングについて紹介しました。

NBA.com/Stats ではチームのトラッキングデータも閲覧することができますので、興味がある方は一度覗いてみてください。


では今回紹介した内容を改めておさらいしておきましょう。

  1. 選手やボールを追跡しデータを収集するシステム
  2. NBAの会場にはトラッキング用のカメラが設置
  3. スタッツやデータを立体的に把握できる
  4. 選手の負担管理にも用いられている




最後に

「用語で解るNBAというカテゴリーでは他にもNBAの解説を投稿していますので是非覗いてみてください。
「用語で解るNBA」カテゴリーの記事一覧




(参考)
https://stats.nba.com/
https://www.secondspectrum.com/