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知識0からNBAが解るブログ

NBAで「30-30」を達成したことがあるゴール下の覇者まとめ



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このブログでは「ORB%」など、リバウンドに関する解説をいくつか投稿してきました。


リバウンドについて調べていると、他にも色々と驚異深い数字が見つかります。

その一つが30-30という記録。

あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、それもそのはずNBAの長い歴史の中でも選ばれしメンバーしか達成していない珍しい記録なんです。

というわけで今回はこの30-30について、歴代の達成者「30-30 Club」メンバーとともに紹介していきたいと思います。





「用語で解るNBA」とは

このブログは知識0からNBAが解るということをテーマにしています。

「用語で解るNBA」では単に用語の意味を知るだけでなく、その用語を通じてNBAを理解していくことが目的です。

<用語で解るNBA

❌ とりあえず用語の意味を知る
⭕️ 用語を通してNBAを理解する

この記事では”30-30”という用語を詳細にではなくざっくり解説します。

その中でも要点考え方を押さえることで納得してNBAを理解できるようになっています。



押さえておきたいポイント

”30-30”を理解するために押さえておきたいポイントはざっくりとこんな感じです。

  1. 30-30って?
  2. どれくらい難しい記録なの?
  3. 過去には誰が達成した?


ではこれらの疑問をしっかりと解決できるように、”30-30”について紹介していきます。



30-30

まずは30-30について基本的な概要を紹介しておきます。

「30-30とは何か」「どれくらい難しい記録なのか」というポイントに注目してみていきましょう。


30-30とは

そもそも30-30とは、1試合で「30得点」かつ「30リバウンド」を達成したことを意味します。


30-30とは...

1試合で

  • 30得点 以上
  • 30リバウンド 以上

同時に達成したということ


非常にシンプルなネーミングで分かりやすい記録ですね。

でも30-30ってことは「30得点」「30アシスト」でもそう呼ぶんじゃないの?

と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、今のところNBAにおいて「30得点」「30アシスト」を達成した選手はいません。*1

なので基本的にNBAで30-30と言う場合には、「30得点」「30リバウンド」を意味しているわけです。



どれくらい難しい?

30-30という言葉の意味は分かりました。

ではこの30-30という記録は、どれくらい達成することが難しいものなのでしょうか。

少し考えてみましょう。


まず「30得点」という数字。

これはオールスタープレーヤーやチームのエースにとって、それほど難しい数字ではありません。

2019-20シーズンだけを見ても、30得点は延べ700回以上も達成されています。


問題は「30リバウンド」の部分。

どれだけ優秀なリバウンダーだとしても、30リバウンドとなると話は別です。

2019-20シーズンに30リバウンドを達成した選手は1人もおらず、最高でもヨナス・バランチュナス選手の記録した25リバウンド


そもそも直近20年間でも、30リバウンドを達成した選手はたった3人しかいません。*2

この30リバウンドという至難の技をクリアし、なおかつ30得点も記録しないといけないわけですから、30-30がいかに難しいものかよく分かりますね。

それ故に、長いNBAの歴史の中でも30-30達成者はたった20人しかいません。

では次はそんな歴代の達成者について見ていきましょう。

  1. 30-30とは30得点30リバウンドのこと
  2. 30リバウンドですら過去20年で3人のみ
  3. 歴代で20人が30-30を達成している




歴代の30-30達成者

ではここから本題である歴代の30-30達成者を紹介していきます。

達成した回数や試合のスタッツなども合わせて見ていきましょう。*3 *4 *5


George Mikan


  • 30-30をキャリア通算 2回 達成
  • 1952/01/20:61 PTS 36 REB
  • 1952/03/04:41 PTS 36 REB


NBA史上初の30-30は「ミスター・バスケットボール」ことジョージ・マイカが1952年に達成しました。

イカンといえばNBA最初のスーパースターとも言われ、ゴールテンディングショットクロックという新たなルールが作られたほどゴール下で支配力を発揮した選手。

時代が違うので一概に現代とは比べられませんが、当時1試合のチーム得点が平均80点前後だったことを考えると61得点36リバウンドという記録の異常さは十分伝わります。



Maurice Stokes


  • 30-30をキャリア通算 1回 達成
  • 1957/01/16:31 PTS 33 REB


イカンが史上初の30-30を記録してから5年後の1957年、モーリス・ストークによって30-30が達成されました。

将来を嘱望されたストークスでしたが、試合中の事故で脳に障害を負い、僅か3年という短さでNBAキャリアに幕を下ろしています。

デビュー3年目までのリバウンド数が当時最多本数だったことから分かるように、彼がもっと長くプレー出来たなら30-30を複数回達成していても不思議ではありません。



Bill Russell


  • 30-30をキャリア通算 7回 達成
  • 1958/01/31:32 PTS 33 REB
  • 1958/12/25:32 PTS 33 REB
  • 1960/01/04:32 PTS 37 REB
  • 1961/04/11:30 PTS 38 REB
  • 1962/03/28:31 PTS 31 REB
  • 1962/03/31:31 PTS 30 REB
  • 1962/04/18:31 PTS 30 REB


NBA12回制覇の殿堂入りレジェンドビル・ラッセは30-30を7度達成しています。

これはNBA史上2番目に多い達成回数です。

1度目の30-30を達成した1958年には、自身初のシーズンMVPも受賞しました。

ラッセルがいた頃のセルティックスといえば、NBA8連覇の原動力となった鉄壁のディフェンスにも注目ですね。




Bob Pettit


  • 30-30をキャリア通算 3回 達成
  • 1958/11/14:31 PTS 30 REB
  • 1959/01/06:38 PTS 35 REB
  • 1961/12/06:51 PTS 30 REB


ラッセルと同時期に活躍したレジェンドボブ・ペティットも30-30を3度達成しています。

自身初の30-30を記録した1958年には得点王、シーズンMVPに輝きました。

このシーズンに記録した1試合平均29.1得点という数字は、当時のNBAでは歴代1位の成績です。



Wilt Chamberlain


  • 30-30をキャリア通算 136回 達成
  • 1959/10/31:36 PTS 34 REB
  • 1960/11/24:34 PTS 55 REB
  • 1961/12/08:78 PTS 43 REB など


史上最強のセンターウィルト・チェンバレンも30-30を記録しています。

その回数なんと136回。もちろん歴代No. 1の達成回数です。

1960年には34得点55リバウンド、1961年には78得点43リバウンドという理解不能な成績で30-30を達成しています。

全てのスタッツについてココでは書ききれませんので、詳しい記録はBasketball-Referenceでご確認ください。



Walter Dukes


  • 30-30をキャリア通算 1回 達成
  • 1959/12/13:38 PTS 32 REB


1950年代から60年代にかけてデトロイトピストンズなどで活躍したウォルター・デュークスも30-30を記録した選手の一人です。

この1959-60シーズンには自身初のオールスターにも選出されています。



Bailey Howell


  • 30-30をキャリア通算 1回 達成
  • 1960/11/25:43 PTS 30 REB


デュークスとピストンズでチームメイトだったベイリー・ハウエルも同時期に30-30を記録しました。

ハウエルはNBA2年目、24歳の若さで30-30を達成しています。

このシーズンはキャリアハイの平均23.6得点14.4リバウンドを記録し、この年から4年連続でオールスターに選出されました。



Elgin Baylor


  • 30-30をキャリア通算 2回 達成
  • 1961/01/14:45 PTS 30 REB
  • 1961/12/08:63 PTS 31 REB


次の30-30達成者は殿堂入りレジェンドのエルジン・ベイラーです。

30-30を達成したシーズンは、どちらもNBAファイナルでビル・ラッセル率いる王朝セルティックスに敗れています。

ちなみに1961年に記録した63得点31リバウンドというのは、チェンバレン以外の達成者で最も高得点の30-30です。



Walt Bellamy


  • 30-30をキャリア通算 4回 達成
  • 1962/01/10:35 PTS 30 REB
  • 1962/02/04:33 PTS 30 REB
  • 1964/12/04:37 PTS 37 REB
  • 1965/02/06:30 PTS 30 REB


ニューヨークニックスやアトランタホークスなどで活躍したウォルト・ベラミーは30-30を4度達成しています。

これはチェンバレンラッセルに次いで、NBA史上3番目に多い達成回数です。

また37得点37リバウンドという数字は、チェンバレン以外の達成者で最もリバウンドの多い30-30として記録されています。



Nate Thurmond


  • 30-30をキャリア通算 2回 達成
  • 1965/02/28:30 PTS 32 REB
  • 1969/01/19:35 PTS 34 REB


殿堂入りレジェンドネイト・サーモンドは二度の30-30を記録しました。

サーモンドといえばNBA史上初のクワドラプルダブルを達成した選手としても知られています。



Jerry Lucas


  • 30-30をキャリア通算 2回 達成
  • 1965/11/13:38 PTS 35 REB
  • 1965/11/23:35 PTS 30 REB


オールスター7回選出のレジェンドジェリー・ルーカスは1965年に2度の30-30を達成しました。

1ヶ月で2度の30-30を達成したのはチェンバレンラッセル、ルーカスの3人だけです。

ちなみにルカースが30-30を記録したのはどちらもボルチモアブレッツ(ワシントンウィザーズの前身)との試合でした。



Willis Reed


  • 30-30をキャリア通算 2回 達成
  • 1970/04/02:36 PTS 36 REB
  • 1970/11/12:34 PTS 30 REB


時代はいよいよ1970年代に突入します。

1970年代初の30-30は、ニックス一筋のレジェンドウィリス・リードによって達成されました。

前年にMVPを受賞したリードは、この年自身7度目となるオールスターにも選出されています。



Kareem Abdul-Jabbar


  • 30-30をキャリア通算 2回 達成
  • 1970/04/17:33 PTS 31 REB
  • 1978/02/03:37 PTS 30 REB


オールスター19回選出のスーパースターカリーム・アブドゥル・ジャバーは、ルーキーシーズンからいきなり30-30を達成しています。

30得点超えは幾度となく記録しているジャバーですが、さすがに30リバウンド超えともなると20年のキャリアで3度だけ。

ちなみに2度目に30-30を達成した1977-78シーズンは、ジャバーが唯一オールスターに選出されなかったシーズンでもあります。



Elvin Hayes


  • 30-30をキャリア通算 2回 達成
  • 1970/12/05:38 PTS 30 REB
  • 1973/11/17:43 PTS 32 REB


”The Big E”ことエルヴィン・ヘイズも1970年代に30-30を達成した選手の一人です。

2度目の30-30を記録した1973-74シーズンはキャリア2度目のリバウンド王に輝き、DRB%でもリーグトップの成績を残しています。




Gus Johnson


  • 30-30をキャリア通算 1回 達成
  • 1971/01/23:31 PTS 31 REB


ガス・ジョンソンといえばボルチモアブレッツなどで活躍した殿堂入りレジェンドです。

ジョンソンはここまでに登場したビッグマンより遥かに小さい身長198cmのフォワード。

しかし持ち前のフィジカルの強さと身体能力の高さで、この1970-71シーズンにはキャリアハイの1試合平均17.1リバウンドを記録しています。



Swen Nater


  • 30-30をキャリア通算 1回 達成
  • 1976/12/19:30 PTS 33 REB


ジョンソンの記録から5年後には、1970年代から80年代にかけて活躍したビッグマンのスウェン・ネイターが30-30を記録しています。

ネイターといえば、ABAとNBAの両リーグでリバウンド王を経験した唯一の選手です。

特筆すべきは彼のディフェンスリバウンド能力で、キャリア通算DRB%は歴代NBA選手の中でも2位の記録を誇ります。




Robert Parish


  • 30-30をキャリア通算 1回 達成
  • 1979/03/30:30 PTS 32 REB


1980年代のセルティックス黄金期を支えた名センターロバート・パリッシュも30-30クラブの一員です。

30-30を達成したのはパリッシュがセルティックスに移る2年前、まだゴールデンステイトウォーリアーズに在籍していた頃。

低迷するウォーリアーズの中でもパリッシュは、チームトップの12.1リバウンド、2.9ブロックと若手らしからぬ活躍を見せています。



Moses Malone


  • 30-30をキャリア通算 1回 達成
  • 1982/02/11:38 PTS 32 REB


モーゼス・マローンからはいよいよ1980年代に突入です。

マローンといえば強靭なフィジカルとリバウンド感覚を兼ね揃えた選手で、キャリア通算6度のリバウンド王に輝いています。

中でも特にオフェンスリバウンドの能力は傑出していて、NBA歴代1位の通算ORB数と歴代3位の通算ORB%という成績も残しました。




Kevin Love


  • 30-30をキャリア通算 1回 達成
  • 2010/11/12:31 PTS 31 REB


マローンの30-30から約30年後の2010年、当時ミネソタティンバーウルブスに所属していたケビン・ラブによってこの稀有な記録は再びNBAに戻ってきました。

そもそも30リバウンド超えを果たしたのも1986年チャールズ・バークレー以来のこと。

そんな珍しい記録を、史上最年少の22歳66日という若さで達成している点にも驚きですね。



Dwight Howard


  • 30-30をキャリア通算 1回 達成
  • 2018/03/21:32 PTS 30 REB


現在この記事を書いている時点で、一番最近の30-30達成者はシャーロットホーネッツに所属していた頃のドワイト・ハワードです。

ビッグマンが大きな影響力を発揮していた頃と現在とではNBAも大きく変わっていますので、ハワードほどのリバウンダーでもそう簡単に30-30は達成できないようですね。

出場時間も減っている中で再び30-30を達成することは難しいかもしれませんが、彼の高いTRB%などを見るとまだまだゴール下での健在ぶりを確認できます。




まとめ

今回は30-30について紹介しました。

歴代達成者の多くはビッグマン全盛期のスーパースターで、2000年以降に30-30を達成したのはたった2人でしたね。

ルールや戦術の変化もあってなかなか近年は見られない記録ですが、次に達成するのは一体誰でしょう。




最後に

30-30に関連した色々な記録や、NBA珍しいスタッツについても紹介していますので紹介していますので、合わせてご覧ください。





「用語で解るNBAというカテゴリーではNBAの解説も投稿しています。
「用語で解るNBA」カテゴリーの記事一覧



「まとめ」カテゴリーでは他にもNBAに関してまとめた記事を投稿していますので是非覗いてみてください。
「まとめ」カテゴリーの記事一覧



(参考)
https://www.basketball-reference.com/




*1:https://www.basketball-reference.com/を参照

*2:Dwight Howard、Kevin Love、Andrew Bynumの3人

*3:ここで紹介するスタッツは2020年7月時点のhttps://www.basketball-reference.com/より抜粋

*4:PTS=「得点」、REB=「リバウンド」

*5:プレーオフでの記録も含む