このブログでは以前、渡邊雄太選手のこれまでの成績をまとめました。
今回は馬場雄大選手にも注目したいと思います。
これまで馬場選手が残してきた成績や日本代表歴などを、学生時代からGリーグまでまとめて振り返ってみましょう。
他の日本人選手たちの成績についてまとめた記事もありますので是非ご覧下さい。
押さえておきたいポイント
"馬場選手の成績"を理解するために押さえておきたいポイントはざっくりとこんな感じです。
ではこれらの疑問をしっかりと解決できるように、"馬場選手の成績"について紹介していきます。
馬場雄大
まずは馬場雄大選手について確認しておきましょう。
ここでは馬場選手の簡単なプロフィールやこれまでの経歴をざっくりとご覧下さい。
これまでの経歴

高校時代から抜群の身体能力を発揮し、アンダーカテゴリの日本代表でも主力としても活躍してきた馬場選手。
そんな馬場選手には日本中の強豪大学からオファーがあったそうですが、教員免許の取得などを考慮し筑波大学に進学します。
筑波大学では1年目からの3年間でインカレ3連覇の偉業を達成。
名実ともに日本トッププレーヤーとなった4年目には筑波大学バスケ部を退部し、Bリーグへとその活躍の舞台を移すことに。
馬場選手の日本人離れした身体能力はBリーグの中でも異彩を放ち、1年目には新人賞、2年目にはファイナルMVPも獲得しました。
そして馬場選手はNBAへの挑戦を表明します。
NBAサマーリーグ、ダラスマーベリックスのトレーニングキャンプを経てGリーグテキサスレジェンズに入団。
その翌年にはオーストラリアのNBLへ移籍し、チームの優勝にも大きく貢献しました。
馬場選手は2021-22シーズンに再びGリーグへの復帰を果たし、「日本の大学・BリーグからNBAへ」という誰も成し遂げたことのない大きな目標に挑戦し続けています。
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学生時代・プロでの成績
ではここから馬場選手の成績を振り返っていきます。
主な大会結果や受賞歴についても合わせて見ていきましょう。 *1 *2
富山第一高校

◯ 大会結果
- 2011 FIBAアジアU-16選手権:3位
- 2012 インターハイ:2回戦
- 2012 FIBAアジアU-18選手権:4位
- 2012 ウインターカップ:1回戦
- 2013 インターハイ:1回戦
- 2013 ウインターカップ:1回戦
◯ 個人スタッツ(スクロール可能)
出場試合 | 出場時間 | PTS | REB | AST | FG% | 3P% | FT% | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
FIBAアジアU-16選手権 (2011) | 7試合 | 23:01 | 14.4 | 3.7 | 2.6 | 40.0% | 25.0% | 64.9% |
FIBAアジアU-18選手権 (2012) | 9試合 | 21:21 | 9.3 | 5.4 | 2.1 | 47.4% | 0.0% | 57.1% |
2012 ウインターカップ | 1試合 | 37:29 | 29.0 | 12.0 | 1.0 | 52.0% | 0.0% | 0.0% |
2013 ウインターカップ | 1試合 | 40:00 | 23.0 | 24.0 | 2.0 | 32.1% | 0.0% | 62.5% |
八村塁選手と同じ奥田中学を卒業し、父親が監督を務める富山第一高校へ進学した馬場選手。
高い身体能力を活かし、1年生の頃から主力として活躍しました。
2年生からインターハイとウインターカップに2年連続で出場し、高3のウインターカップでは1試合23得点24リバウンドという驚異的な数字を残しています。
どの大会も上位入賞こそ果たせませんでしたが、馬場選手の身体能力が高校生のレベルを逸脱しているのは誰の目にも明らか。
U-16やU-18など日本代表としても活躍した馬場選手には日本中の大学からオファーが届きます。
そんな中から馬場選手が選んだのは、関東バスケ界の雄・筑波大学でした。
筑波大学

◯ 関東リーグ戦 成績
- 2014:11勝7敗(4位)
- 2015:13勝5敗(3位)
- 2016:16勝2敗(優勝)
◯ 大会結果
- 2014 インカレ:優勝
- 2015 インカレ:優勝
- 2015 ユニバーシアード:21位
- 2016 インカレ:優勝
◯ 受賞歴
- 関東リーグ戦 優秀選手賞(2015)
- インカレ MVP(2015)
- 関東リーグ戦 優秀選手賞(2016)
- インカレ 優秀選手賞(2016)
◯ 個人スタッツ(スクロール可能)
出場試合 | 出場時間 | PTS | REB | AST | FG% | 3P% | FT% | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014 関東リーグ戦 | 18試合 | - | 10.6 | 4.9 | 1.6 | 56.8% | 16.7% | 81.6% |
2015 関東リーグ戦 | 18試合 | 31:10 | 13.7 | 9.6 | 2.7 | 48.0% | 0.0% | 72.5% |
2016 関東リーグ戦 | 18試合 | 18:44 | 11.9 | 6.7 | 1.9 | 60.3% | 35.9% | 87.8% |
2015 インカレ | 5試合 | 26:48 | 14.6 | 5.2 | 0.8 | 36.1% | 18.8% | 78.3% |
2016 インカレ | 5試合 | 30:03 | 15.8 | 9.2 | 2.6 | 58.0% | 30.0% | 85.7% |
馬場選手は筑波大学に進学した理由の一つに「体育の教員免許が取得できること」を挙げています。
筑波大学は関東1部リーグに所属する強豪校。
そんな中でも馬場選手は1年目からスタメンに抜擢され、筑波大学の61年ぶりとなるインカレ優勝に大きく貢献しました。
2年目のインカレでは1試合平均14.6得点5.2リバウンドの活躍でインカレ2連覇を達成し、個人としても大会MVPを受賞。
その翌年には関東学生選手権優勝・リーグ戦優勝・インカレ3連覇と、もはや国内では敵なしと言っていいレベルにまで到達しています。
ユニバーシアードでの活躍やフル代表候補選出など、名実ともに国内トッププレイヤーとなった馬場選手は次のステージへと進むことに。
馬場選手は4年目の関東学生選手権を最後に筑波大学バスケ部を退部し、Bリーグアルバルク東京への入団を発表しました。
NCAA挑戦なども視野に入れていた馬場選手でしたが、エリジビリティなども考慮した結果Bリーグへの挑戦を決意したそうです。*3
Bリーグ

◯ チーム成績
- 2017-18シーズン:44勝16敗(CS 優勝)
- 2018-19シーズン:44勝16敗(CS 優勝)
◯ 大会結果
◯ 受賞歴
◯ 個人スタッツ(スクロール可能)
出場試合 | 出場時間 | PTS | REB | AST | FG% | 3P% | FT% | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017-18シーズン | 40試合 | 20:46 | 8.5 | 2.7 | 2.1 | 52.0% | 34.7% | 68.8% |
2018-19シーズン | 59試合 | 25:21 | 10.7 | 3.7 | 3.6 | 50.1% | 23.5% | 69.2% |
東アジア選手権 (2017) | 4試合 | 19:38 | 8.0 | 3.8 | 2.5 | 56.5% | 33.3% | 44.4% |
アジアカップ (2017) | 4試合 | 15:17 | 5.5 | 1.5 | 2.2 | 53.3% | 50.0% | 100% |
ワールドカップ予選 (2017~) | 10試合 | 22:32 | 8.4 | 3.6 | 2.0 | 51.8% | 0..0% | 76.5% |
現役大学生ながらBリーグとプロ契約を結んだ馬場選手は開幕戦からいきなり試合出場を果たします。
その後も1試合20分以上の出場機会を獲得し、平均8.5得点2.7リバウンドの活躍でシーズンの新人賞を獲得しました。
この頃には日本代表としての活動機会も増加。
東アジア選手権では最年少ながら1試合平均8.0得点3.8リバウンドという数字も残しています。
ちなみにこの期間も大学では教育実習や卒論制作を地道に続けており、教員免許取得と大学卒業という目標もしっかりと成し遂げているというのだから驚きです。
大学を卒業して迎えた2018-19シーズンはシックスマンとしてチームのチャンピオンシップ2連覇に大きく貢献。
1試合平均10.7得点3.7リバウンド3.6アシストとスタッツを軒並み向上させ、その年のファイナルMVPも獲得しました。
ワールドカップ予選でも輝きを放った馬場選手を海外スカウトが見逃すはずもありません。
ついにNBAのスカウトから声がかかり、2019NBAサマーリーグへの参戦が決定します。
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Gリーグ・NBL

◯ チーム成績
- 2019-20 Gリーグ:24勝19敗(シーズン中止)
- 2020-21 NBL:28勝8敗(チャンピオン)
- 2021-22 NBL:21勝10敗(セミファイナル進出)
- 2022-23 Gリーグ:7勝25敗(シーズン15位)
◯ 大会結果
◯ 受賞歴
- メルボルンユナイテッド 最優秀守備選手(2021)
◯ 個人スタッツ(スクロール可能)
出場試合 | 出場時間 | PTS | REB | AST | FG% | 3P% | FT% | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019 NBAサマーリーグ | 4試合 | 12:00 | 4.0 | 2.3 | 0.3 | 50.0% | 100% | 100% |
2019-20 Gリーグ | 41試合 | 19:24 | 6.3 | 2.6 | 1.2 | 50.5% | 41.5% | 70.0% |
2020-21 NBL | 36試合 | 19:36 | 7.6 | 2.2 | 1.3 | 45.0% | 33.0% | 85.5% |
ワールドカップ (2019) | 5試合 | 25:30 | 9.2 | 2.6 | 3.0 | 37.8% | 30.8% | 61.5% |
東京オリンピック (2021) | 3試合 | 28:04 | 9.7 | 3.0 | 3.0 | 54.5% | 33.3% | 75.0% |
2021-22 NBL | 10試合 | 18:01 | 3.9 | 1.5 | 0.7 | 31.1% | 16.0% | 87.5% |
2022-23 Gリーグ | 23試合 | 34:03 | 12.3 | 4.9 | 2.1 | 51.4% | 40.8% | 69.0% |
ワールドカップ(2023) | 5試合 | 21:42 | 6.4 | 2.4 | 2.2 | 51.9% | 30.0% | 100.0% |
ダラスマーベリックスの一員として参加した2019NBAサマーリーグでは4試合に出場し、1試合平均4.0得点2.3リバウンドという数字を記録しています。
またその頃には日本代表としてワールドカップにも参加。
試合こそ5戦全敗に終わりましたが、アメリカ代表との試合で見せた馬場選手の果敢なアタックはスタッツ以上に強烈なインパクトを残しました。
ワールドカップ終了後、そんな馬場選手はNBAダラスマーベリックスのトレーニングキャンプに参加します。
そのままNBA開幕ロスター入りとまではいきませんでしたが、2019-20シーズンはダラスマーベリックスの下部チームであるテキサスレジェンズへ所属することに。
Gリーグでは41試合に出場し1試合平均6.3得点2.6リバウンドを記録。
NBAへと着実に近づいていた馬場選手でしたが、残念ながら新型コロナウイルス感染拡大の影響でGリーグ自体が中止となってしまいます。
アメリカ国内でシーズン再開の目処が立っていなかったこともあり、馬場選手はオーストラリアNBLへの移籍を発表。
2020-21シーズンはNBLメルボルンユナイテッドでシックスマンとして活躍し、豊富な運動量と身体能力を生かしたディフェンス能力に磨きをかけました。
シーズン通算31スティールなどディフェンス面からも優勝に貢献した馬場選手は、チームの最優秀守備選手にも選ばれています。
その後東京オリンピックでは1試合平均9.7得点3.0リバウンドの活躍を見せ、迎えた2021-22シーズン。
馬場選手は再びGリーグテキサスレジェンズに戻ってきました。
未だ誰も成し遂げたことがない「日本の大学・BリーグからNBAへ」という新たな道。
馬場選手がその夢を成し遂げる日もそう遠くないのかもしれません。
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最後に
「まとめ」カテゴリーでは他にもNBAに関してまとめた記事を投稿していますので是非覗いてみてください。
(参考)
https://jubf.jp/
http://www.japanbasketball.jp/
https://basketball.realgm.com/
*1:ここで紹介する情報やスタッツはhttps://jubf.jp/、http://www.japanbasketball.jp/、https://basketball.realgm.com/を参考に筆者が独自に集計したものです。
*2:不明部分は「-」と表記しています。