※ 2023年4月 追記
この3年間でNBAとGリーグを合わせると数々のチームでプレーしてきました。
ではそんな渡邊選手はこれまでにどんな契約を結んできたのでしょうか。
今回は渡邊選手がNBAで結んだ契約を時系列でまとめて紹介したいと思います。
渡邊雄太
まずは渡邊選手について。
渡邊選手のプロフィール、NBAでの経歴を見ておきましょう。
NBAでの経歴
・2018-19シーズン
渡邊選手はジョージワシントン大学で4年間を過ごした後、2018年NBAドラフトへのエントリーを表明しました。
残念ながらドラフト指名を受けることはありませんでしたが、ブルックリンネッツの一員としてサマーリーグに参加します。
- 出場:5試合 平均24.0分
- スタッツ:9.4 PTS 4.2 REB 1.2 AST
渡邊選手はこのサマーリーグで、持ち前のディフェンス力やバスケットボールIQの高さを特に評価されました。
その結果メンフィスグリズリーズと2way契約を結び、見事2018-19シーズンのNBA開幕ロスター入りを果たします。
- 出場:15試合 平均11.6分
- スタッツ:2.6 PTS 2.1 REB 0.5 AST
・2019-20
2019-20シーズンも引き続きメンフィスグリズリーズに在籍。
しかしシーズン序盤にヘッドコーチが代わったこともあり、なかなかNBAでのプレータイムを貰えないシーズンとなりました。
- 出場:18試合 平均5.8分
- スタッツ:2.0 PTS 1.1 REB 0.7 AST
その後レギュラーシーズン中断、バブルでの再開などを経験した渡邊選手。
シーズンオフにFAとなります。
・2020-21
FAで迎えた2020-21シーズンは、トロントラプターズの一員としてトレーニングキャンプに参加。
限られた出場時間の中でもチームのシステムにしっかりと順応し、渡邊選手らしいプレーを続けました。
- 出場:50試合 平均14.5分
- スタッツ:4.4 PTS 3.2 REB 0.8 AST
既にロスターの枠が埋まっていたラプターズですが、渡邊選手の堅実な活躍を受けて別の選手をウェイブ。
渡邊選手と新たに2way契約を結んだことを発表しました。
2021年4月にはトロントラプターズとNBA本契約を結んでいます。
・2021-22
NBAキャリアの中で初めて本契約選手として開幕を迎えた2021-22シーズン。
怪我や新型コロナウイルス感染などの影響もあり、昨シーズンよりも出場機会に恵まれないシーズンとなりました。
- 出場:38試合 平均11.7分
- スタッツ:4.3 PTS 2.4 REB 0.6 AST
渡邊選手とラプターズが結んだ2年契約はこのシーズンが最終年。
プレーオフ終了後には、フリーエージェントとしてシーズンオフを迎えることになります。
・2022-23
無保証のトレーニングキャンプ契約でブルックリン・ネッツに加入した渡邊選手。
持ち前の献身的なプレーでチームに貢献し、NBA5年目のシーズンも開幕ロスター入りを勝ち取っています。
- 出場:58試合 平均16.0分
- スタッツ:5.6 PTS 2.4 REB 0.8 AST
一時リーグトップの3P成功率を記録するなど、3Pシュートの精度が飛躍的に向上。
ケビン・デュラントやカイリー・アービングがチームを去ったことで出場機会が減ってしまいましたが、スタッツ以上に存在感を示したシーズンなのは間違いありません。
\ NBA Rakutenが無料!/楽天モバイルのキャンペーンを見る
これまでに結んだ契約
ではここから渡邊選手が結んだ契約について紹介します。
それぞれの契約内容、サラリーに注目してみましょう。
2018-19
渡邊選手はメンフィスグリズリーズと2年間の2way契約を結びました。
1年目のサラリーは推定でおよそ$242,280。
それぞれ個別に2way契約選手のサラリーが公式発表されてるわけではありませんので、ここで紹介する金額もあくまで推定額です。
2way契約の契約内容やサラリーについての解説はこちら記事を合わせてご覧ください。
2019-20
前年から引き続きメンフィスグリズリーズとの2way契約を結んでいます。
2way契約はシーズン途中でNBA本契約に切り替えることも可能な契約ですが、グリズリーズでの2年間でそういった変更はありませんでした。
ちなみに2way契約を終えた選手はシーズンオフに制限付きFAとなります。
制限付きFAについてはこちらの記事をご覧ください。
2020-21
- チーム:Toronto Raptors
- 契約内容:2way契約 1年間
- サラリー:$449,115 *5
2020-21シーズンは新型コロナウイルス感染防止の影響で、2way契約選手のGリーグチームへの移動が例年通りには出来ません。
その為、2way契約選手の契約内容やサラリーにも特例措置がとられてきました。
シーズン序盤時点での特別措置の内容はこちら。
- 帯同可能日数:45日 → 50試合
- サラリー:帯同日数×日割り → 最大$500,000
GリーグとNBAとの往来が例年通りできなくなったことに配慮し、NBAチームへの帯同日数が「45日」から「50試合」に増加。
それに伴いサラリーも「最大$500,000」まで増やすことが可能になりました。
さらにシーズン中盤の2021年3月、NBAの理事会は2020-21シーズンにおける2way契約の内容修正を承認します。
承認された変更点は以下の通りです。
- 帯同可能日数:50試合 → 制限なし
- プレーオフ:ベンチ入り不可 → ベンチ入り可
- サラリー:最大$500,000 → ミニマムサラリー
最大の特徴は試合数の制限が撤廃されたという点。
これによって渡邊選手はシーズン終了、ひいてはプレーオフまでチームに帯同することが可能になりました。
そしてサラリーについても今回の変更で更に増加。
渡邊選手の場合、50試合を超えた試合ではNBA3年目選手のミニマムサラリー相当が支払われます。
※ 2021年4月 追記
2021年4月19日、トロント・ラプターズは渡邊雄太選手とNBA本契約を結んだことを発表しました。
- チーム:Toronto Raptors
- 契約内容:2年契約(2020-2021、2021-22)
- サラリー:$1,762,796(2021-22シーズン) *6
怪我人が相次ぐラプターズの中でプレータイムを伸ばし、堅実な活躍を続けた渡邊選手。
ついに念願のNBA本契約を掴み取りました。
2020-21シーズンは2way契約選手の出場制限が撤廃されていますので、ラプターズはこのままの契約でもシーズン終了まで渡邊選手を起用し続けることが可能でした。
そんな中で今回NBA本契約に切り替えたわけですから、チームの渡邊選手に対する評価の高さをより一層感じる契約となっています。
ちなみにBlake Murphy氏によると渡邊選手はここまでの2way契約で$359,939を稼いでいましたが、NBA本契約に切り替えたことにより今シーズンの残りの期間だけで$321,893を受け取ることになりました。
2021-22シーズン分の契約はノンギャランティー契約となっているものの、FA契約解禁(現地2021年8月6日)から3日経つと$375,000が保証されるとのことです。
2022-23
- チーム:Brooklyn Nets
- 契約内容:1年契約(2022-23)
- サラリー:$1,968,175(2022-23) *7
※ 2022年8月 追記
2022年8月29日、ブルックリンネッツが渡邊雄太選手と契約を結んだことを発表しました。
現地報道によると、この契約は無保証の1年契約とのこと。
渡邊選手も自身のSNSにおいて「あくまでまだ無保証のキャンプ契約です」と語っています。
トレーニングキャンプ、プレシーズンでどんな展開があるのかに注目しましょう。
※ 2022年10月 追記
2022年10月、NBA2022-23シーズンの開幕ロスターが発表されました。
渡邊雄太選手は、見事ブルックリンネッツの開幕ロスター入りを勝ち取っています。
スティーブ・ナッシュHCからの信頼も非常に厚く、頭の良さ・技術の高さ・戦術理解度の高さなどを評価されているようです。
プレーオフ進出も有力視されるブルックリンネッツでの活躍に期待しましょう!
NBA契約の「保証・無保証」や「トレーニングキャンプ」については↓の記事で詳しく解説しています。
2023-24
- チーム:Phoenix Suns
- 契約内容:2年契約
- サラリー:$5,000,000
※ 2023年7月 追記
2023年7月、渡邊選手がフェニックスサンズとの契約に合意したと報じられました。
契約は2年500万ドル(7億2000万円)とのこと。
さらに2年目の2024-25シーズンにはプレーヤーオプションが含まれているそうです。
これまでにない好条件の契約ということで、今後の活躍にも期待が集まっています。
\ NBA Rakutenが無料!/楽天モバイルのキャンペーンを見る
最後に
「まとめ」カテゴリーでは他にもNBAに関してまとめた記事を投稿していますので是非覗いてみてください。
→「まとめ」カテゴリーの記事一覧
(参考)
https://basketball.realgm.com/player/Yuta-Watanabe/Summary/53707
https://hoopshype.com/player/yuta-watanabe/salary/
https://twitter.com/yokomiyaji
*1:NBAチームへの帯同日数を40日、Gリーグチームへの帯同日数を100日として算出
*2:NBAチーム帯同日数はNBAライター宮地陽子さんのツイート(@yokomiyaji)を参照
*3:NBAチームへの帯同日数を36日、Gリーグチームへの帯同日数を100日として算出
*4:NBAチーム帯同日数はNBAライター宮地陽子さんのツイート(@yokomiyaji)を参照
*5:記事作成時点のhttps://hoopshype.com/player/yuta-watanabe/salary/より抜粋
*6:記事作成時点のhttps://www.spotrac.com/nba/toronto-raptors/yuta-watanabe-27713/より抜粋
*7:記事作成時点のhttps://www.spotrac.comより抜粋