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eFG%で見るNBA史上最もシュート精度の高い選手TOP10



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このブログでは以前マイアミヒートのダンカン・ロビンソンについての記事を投稿しました。


NBA2年目ながら66.7%という高いeFG%でチームの躍進に大きく貢献したロビンソン。


eFG%はシュートの精度をはかる指標としてNBAでもよく用いられていますが、そんなeFG%がこれまでのNBAで最も高かった選手とは一体誰なのでしょうか。

それが分かれば自ずとNBA史上最もシュート精度が高かった選手が分かりそうですね。


というわけで今回は歴代の選手をキャリア通算eFG%でランク付けし、NBA史上最もシュート精度の高い選手TOP10を紹介したいと思います。





押さえておきたいポイント

NBA史上最もシュート精度の高い選手”を理解するために押さえておきたいポイントはざっくりとこんな感じです。

  1. eFG%って何?
  2. どうやって計算するの?
  3. eFG%が高かったのは誰?


ではこれらの疑問をしっかりと解決できるように、”NBA史上最もシュート精度の高い選手”を紹介していきます。



eFG%

まずはeFG%の概要をざっくりと紹介します。

「FG%」「eFG%とは」「計算方法」というポイントに注目して見ていきましょう。


FGとFG%

バスケットボールにおけるFGとはボールライブ(ゲームクロックが進行している)時に行われるシュートの総称です。

なので当然FGには「2Pシュート」と「3Pシュート」の両方が含まれます。

一方で「フリースロー」はボールライブ時に行われませんので、FGに含まれないということですね。


そもそもFGとは...

FG = ボールライブ時に行われるシュート
 含まれる:2P・3P
 含まれない:フリースロー


バスケットボールのスタッツを見るにあたってFGは基本中の基本です。この機会にしっかり把握しておきましょう。


FG%(フィールドゴールパーセンテージ)とは文字通り「FGの成功率」のこと。

f:id:jasonKIDO:20200718105923j:plain


FG%の求め方は、FGの「成功数」を「試投数」で割るだけという非常にシンプルなものですね。

このFGとFG%を踏まえた上で、今回のeFG%についても確認していきましょう。



eFG%とは

eFG%(effective Field Goal percentage)はオフェンスの評価をする際に用いられる指標、いわゆる"Four Factors"の一つです。



日本語にするなら「実質のFG成功率」といったところ。


このeFG%は先ほどのFG%に3Pシュート分の付加価値を加味した値のことです。

一体どういうことでしょうか?


先ほどのFG%はあくまで「FGの成功率」を表したスタッツでした。

なので「決めたシュートが2Pシュートだったのか3Pシュートだったのか」までは考慮されません。


しかし実際のところ2Pシュートと3Pシュートには単純に「2点」と「3点」という価値の違いがあります。

3Pシュート試投数が大幅に増加する現代NBAを目の当たりにしている私たちにとっては、その重要性について今更確認するまでもありませんよね。


eFG%はそんな2Pシュートと3Pシュートの価値の違いを考慮し「FG%に3Pシュート分の付加価値を加味した成功率を見てみよう」というテーマのスタッツなんです。



計算方法

そんなeFG%は以下の式で計算することができます。

f:id:jasonKIDO:20200718105929j:plain

筆者のような文系出身の数字嫌いからすると、こういった数式が出てきた時点で考えるのをやめます。

ですのでこの数式をもう少し噛み砕いて見ておきましょう。


f:id:jasonKIDO:20200718105935j:plain

要するに「①FGに3Pシュート成功分の付加価値を加えている」もしくは「②FGを2Pシュートと3Pシュートに分解している」ということです。

一見すると複雑な計算式でしたが、eFG%というものの考え方を式に落とし込んでいるだけでしたね。


今時スタッツなんて調べれば幾らでも出てきますが、もし自力で計算する場合には分かりやすい方や手元の数値で計算できる方を使ってみてください。

  1. FGとはボールライブ時のシュート
  2. 2P・3Pは含まれるが、FTは含まれない
  3. eFG%とはFG%に3Pを加味したもの




キャリア通算eFG% 歴代TOP10

ではここから本題である「NBA史上最もシュート精度の高い選手」をキャリア通算eFG%でランク付けしていきます。

キャリア通算スタッツや概要とともにご確認ください。*1 *2 *3


第10位 Stephen Curry



  • eFG%:58.08%
  • キャリア:2009〜
  • FG%:47.6%(8.1/17.1)
  • 3P%:43.5%(3.6/8.2)
  • PTS:23.5


歴代でもトップクラスの名シューターステフィン・カリーが第10位にランクインです。

一般的にダンクシュートが多いビッグマンのeFG%は高くなる傾向にあるのですが、3Pを多く打つシューターのカリーがここにランクインしているというのはかなり特異なこと。

2014-15、2015-16シーズンには並み居るビッグマンたちの中で2年連続リーグ第2位のeFG%を記録しています。



第9位 Amir Johnson


  • eFG%:58.16%
  • キャリア:2005〜2019
  • FG%:57.0%(2.9/5.2)
  • 3P%:33.2%(0.1/0.4)
  • PTS:7.0


トロントラプターズやボストンセルティックスなどNBAで14シーズンを過ごしたアミーア・ジョンソンが第9位にランクイン。

ジョンソンは3Pをほとんど打ちませんが、2Pシュートでは歴代6位の58.8%という成績を残しています。

どこかのシーズンが飛び抜けていい記録だったというわけではなく、キャリアを通して高いeFG%を記録した選手ですね。



第8位 Artis Gilmore


  • eFG%:58.20%
  • キャリア:1971〜1988
  • FG%:58.2%(7.1/12.2)
  • 3P%:15.0%(0.0/0.0)
  • PTS:18.8


第8位には1970〜80年代にかけて活躍した大きなアフロヘアーでもお馴染みのアーティス・ギルモアがランクインしました。

ギルモアといえば11度のオールスターにも選出され殿堂入りも果たしたレジェンドセンターです。

218cmの長身から繰り出されるフックシュートやリバウンドでゴール下を支配したギルモアは、通算6度のeFG%シーズンリーダーに輝いています。



第7位 Shaquille O'Neal


  • eFG%:58.23%
  • キャリア:1992〜2011
  • FG%:58.2%(9.4/16.1)
  • 3P%:4.5%(0.0/0.0)
  • PTS:23.7


言わずと知れた歴代最強クラスのセンターシャキール・オニールが第7位にランクイン。

圧倒的なパワーでゴール下を支配したシャックはキャリア通算のFG%で歴代6位の58.2%という記録を残しました。

ちなみにシャックもギルモアと同じくeFG%で通算6度のシーズンリーダーに輝いています。



第6位 Hassan Whiteside


  • eFG%:58.33%
  • キャリア:2010〜
  • FG%:58.2%(5.7/9.8)
  • 3P%:32.0%(0.0/0.1)
  • PTS:13.7


ポートランドトレイルブレイザーズに所属するハッサン・ホワイトサイドが第6位に登場です。

ブロックやリバウンドのイメージが強いホワイトサイドですが、eFG%でも58.33%という数字を記録しています。

ブレイザーズに移籍した2019-20シーズンには過去数年よりもeFG%を伸ばしていて、歴代NBAでもトップクラスの62.4%をマークしました。



第5位 Dwight Howard


  • eFG%:58.67%
  • キャリア:2004〜
  • FG%:58.6%(6.1/10.3)
  • 3P%:(0.0/0.1)
  • PTS:16.7


第5位にはロサンゼルスレイカーズドワイト・ハワードがランクイン。

歴代5位のキャリア通算FG56.8%を誇るハワードは、2009-10シーズンにリーグトップのeFG61.2%を記録しました。

参考値にはなりますが2019-20シーズンにキャリアハイとなるeFG73.5%という数字もマークしています。



第4位 Steven Adams


  • eFG%:58.88%
  • キャリア:2013〜
  • FG%:58.9%(4.1/6.9)
  • 3P%:10.0%(0.0/0.0)
  • PTS:9.8


オクラホマシティーサンダーで活躍するティーブン・アダムスが第4位にランクインしました。

インサイドで堅実に泥臭い仕事をこなすアダムスのフィールドゴール成功率はNBA歴代4位の58.9%。

2017-18シーズンにはキャリアハイとなるeFG62.9%を記録しています。



第3位 Tyson Chandler


  • eFG%:59.66%
  • キャリア:2001〜
  • FG%:59.7%(3.1/5.1)
  • 3P%:0.0%(0.0/0.0)
  • PTS:8.2


NBAで20年近くプレーしているベテランビッグマンのタイソン・チャンドラーが第3位にランクイン。

近年は怪我などもありプレータイムが減ってはいますが、通算FG%で歴代3位の59.7%という成績を残している選手です。

2011-12シーズンに記録したeFG67.8%はNBA史上歴代8位の好記録。


ちなみにチャンドラーはキャリア通算のTS%でも歴代3位に輝いています。




第2位 Rudy Gobert


  • eFG%:63.98%
  • キャリア:2013〜
  • FG%:64.0%(4.3/6.7)
  • 3P%:0.0%(0.0/0.0)
  • PTS:11.7


記録はいよいよ大台の60%を超えました。

第2位には現役トップクラスのリムプロテクタールディ・ゴベアが登場です。

キャリア通算のFG%が63.98%という驚異的な成績を維持しているゴベアは、2018-19シーズンにNBA史上歴代6位のeFG66.9%という記録も残しています。



第1位 DeAndre Jordan


  • eFG%:66.95%
  • キャリア:2008〜
  • FG%:66.9%(3.8/5.7)
  • 3P%:9.1%(0.0/0.0)
  • PTS:9.5


栄えあるキャリア通算eFG%第1位には現役選手のディアンドレ・ジョーダンが輝きました。

ご存知の通りジョーダンの得点は殆どがアリウープもしくはダンクによるものですね。


なので必然的にFG%は非常に高く、NBA歴代トップの66.9%という驚異的な数字を記録中。

2012年からは5シーズン連続でリーグトップのeFG%を記録していたこともありました。


これだけ高いFG%を誇るジョーダンは、キャリア通算TS%でもNBA歴代トップの63.9%をマークしています。

eFG%とTS%の違いにも注目してみてください。




まとめ

今回はeFG%に注目してNBA史上最もシュート精度の高い選手を振り返りました。

ビッグマンだらけのランキングに食い込んでくるカリーはやはり流石ですね。

調べると意外な選手が高いシュート精度を記録していたりするので、色々な選手のeFG%に注目すれば思わぬ発見があるかもしれません。


今回紹介したTOP10以下のランキングも載せておきますので、興味がある方はそれぞれの選手についても調べてみて下さい。

f:id:jasonKIDO:20200920200755j:plain



最後に

eFG%に基づいて歴代選手たちのシーズン毎のパフォーマンスについてもランキングで紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。




他にもこのブログでは様々な「ランキング」を紹介しています。
「ランキング」カテゴリーの記事一覧



「用語で解るNBAというカテゴリーではNBAの解説を投稿していますので是非覗いてみてください。
「用語で解るNBA」カテゴリーの記事一覧




(参考)
https://www.basketball-reference.com/





*1:今回の記事で紹介するスタッツは2020年9月時点のBasketball-Reference.comを元に集計

*2:「eFG%=efective Field Goal percentage」以下キャリア通算の「FG%=フィールドゴール成功率」「3P%=3Pシュート成功率」「PTS=1試合平均得点」

*3:通算成績にはABAでのキャリアもカウントする