新型コロナウイルスの影響が続くNBAですが、2021年も無事にNBAオールスターゲームが開催されました。
今大会注目されたニュースの一つが、苦節14年目マイク・コンリーのオールスター初選出です。
これまでに輝かしい成績を残し、NBA随一の人格者としても知られるコンリーでさえ初選出となったオールスター。
実は他にも意外な選手がまだ一度も選出されていなかったりします。
ということで今回は、まだオールスターに選ばれたことがない意外な現役選手たちを紹介したいと思います。
オールスターに選ばれることがなかったレジェンド選手たちも別の記事で紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。
押さえておきたいポイント
"オールスターに選ばれたことがない意外な現役選手"を理解するために押さえておきたいポイントはざっくりとこんな感じです。
- NBAオールスターって?
- どうやって選出される?
- 未選出の意外な選手は?
ではこれらの疑問をしっかりと解決できるように、"オールスターに選ばれたことがない意外な現役選手"を紹介していきます。
NBAオールスター
まずはNBAオールスターについての概要を確認しておきましょう。
ここでは「NBAオールスターゲーム」と「オールスター選出方法」について紹介します。
NBAオールスターゲーム
NBAオールスターゲームとは、リーグを代表する選手たちによるエキシビジョンゲームです。
例年のオールスターゲームといえばオールスターウィークエンドの最終日に行われるメインイベントで、普段の試合よりもかなりエンターテインメント性の高いものになります。
1951年の初開催から現在に至るまで、ゲーム形式やメンバー選出方法の変更など様々な変化を続けてきました。
次は現在のオールスター選出方法についても見ておきます。
オールスター選出方法
2017年からはファン・現役選手・メディアの投票によってスターターの10人が選出されています。
2021年度もこの方式でスターターを選出し、残りのリーザーブメンバーはNBA全30チームのヘッドコーチ投票で選出しました。
各カンファレンスのスターター投票でトップだった選手がチームキャプテンとなり、それぞれのチームメンバーを選ぶドラフトを行います。
ちなみに2021年のチームキャプテンは、レブロン・ジェームズとケビン・デュラントが務めました。
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選ばれていない意外な選手
ではここから本題である、まだオールスターに選ばれたことがない意外な現役選手たちを紹介していきます。
各選手のキャリアスタッツなども合わせて見ていきましょう。*1
Lou Williams

- NBAキャリア:2005〜
- スタッツ:14.4 PTS 2.3 REB 3.5 AST
- FG:42.0%(4.6/11.1)
- 3P:35.0%(1.3/3.8)
- FT:85.1%(3.8/4.5)
キャリア16年目のベテランルー・ウィリアムスは、実はまだ一度もオールスターに選出されていません。
彼のキャリアを考えれば、一度くらい選出されていても良さそうなものです。
NBAを代表するシックスマンとして、これまでに3度シックスマン賞を受賞したウィリアムス。
かつてチームメイトだったカワイ・レナードもウィリアムスに対して「彼はオールスターに値する選手だ」とコメントしています。
Danilo Gallinari
- NBAキャリア:2008〜
- スタッツ:16.0 PTS 4.8 REB 2.0 AST
- FG:42.6%(4.8/11.4)
- 3P:38.1%(2.0/5.2)
- FT:87.4%(4.3/5.0)
イタリアのスーパースターダニーロ・ガリナーリもNBAではオールスターに一度も選出されていません。
これまで所属したチームで素晴らしい活躍を見せてきたガリナーリですが、特に2018-19シーズンはオールスターに選ばれてもおかしくない成績を残しています。
キャリアハイの平均19.8得点6.1リバウンドに加えて、リーグ5位の3P成功率43.3%という数字をマーク。
チームを2年ぶりのプレーオフ進出に導きましたが、残念ながらオールスター選出には至りませんでした。
Serge Ibaka

- NBAキャリア:2009〜
- スタッツ:12.5 PTS 7.3 REB 0.8 AST
- FG:51.4%(5.2/10.1)
- 3P:36.0%(0.7/1.9)
- FT:75.9%(1.4/1.9)
NBA屈指のインサイドプレーヤーサージ・イバカもオールスター未選出です。
イバカといえば高い身体能力を生かしたディフェンスで、これまで2度のブロック王に輝いています。
さらに2012年からは3年連続でオールディフェンシブチームにも選ばれました。
Ricky Rubio
- NBAキャリア:2011〜
- スタッツ:11.1 PTS 4.2 REB 7.7 AST
- FG:39.1%(3.6/9.2)
- 3P:32.8%(0.9/2.6)
- FT:84.0%(3.0/3.6)
かつて天才少年と呼ばれたリッキー・ルビオ。
ユーロリーグやワールドカップを制覇してきたルビオですが、NBAオールスターには一度も選出されていません。
堅実なプレーでチームを率いてきたルビオの同世代には、ステフィン・カリーやジェームズ・ハーデンといったド派手なスーパースターたちがいます。
オールスター選出というものは一体どれだけ狭き門なのでしょう。
Tobias Harris
- NBAキャリア:2011〜
- スタッツ:16.1 PTS 6.1 REB 2.1 AST
- FG:47.3%(8.1/13.0)
- 3P:36.7%(1.3/3.7)
- FT:82.3%(2.5/3.1)
NBAで10年以上のキャリアを過ごしているトバイアス・ハリスもまだオールスターに選ばれていません。
2018年から所属している76ersでは平均20.1得点7.4リバウンド3.1アシストという成績を残しているハリス。
にも関わらず、チームメイトのジョエル・エンビード、ベン・シモンズとともにオールスターの舞台に立つことは叶いませんでした。
そんなハリスについて76ersのリバースHCは「彼はチームで最も成熟した選手。(選出されなかったとしても)プレーで証明し続けている。」と彼の振る舞いを称賛しています。
CJ McCollum

- NBAキャリア:2014〜
- スタッツ:18.7 PTS 3.3 REB 3.2 AST
- FG:45.5%(7.2/15.7)
- 3P:39.9%(2.2/5.5)
- FT:82.8%(2.2/2.6)
デイミアン・リラードとともにポートランドトレイルブレイザーズを牽引するCJ・マッカラム。
リーグ屈指の運動量と得点力を誇るマッカラムですが、意外にもオールスターに選出されたことが一度もありません。
2020-21シーズンはオールスターブレイクまでの期間に、キャリアハイとなる平均26.7得点5.0アシストをマーク。
実際には怪我の影響もあり欠場も続きましたので、来シーズンこそ万全の状態でオールスターに選出されてほしいと個人的には思っています。
Spencer Dinwiddie
- NBAキャリア:2014〜
- スタッツ:12.9 PTS 2.8 REB 5.0 AST
- FG:41.0%(4.1/10.1)
- 3P:31.8%(1.4/4.3)
- FT:79.4%(3.2/4.1)
NBAキャリア7シーズン目を迎えたスペンサー・ディンウィディー。
残念ながら前十字靭帯の怪我で2020-21シーズンのは欠場が濃厚となってしまいましたが、彼もまたオールスターに選ばれていないのが不思議な選手です。
特に2019-20シーズンには平均20.6得点3.5リバウンド6.8アシストをマークし、オールスター選出が期待されていました。
実際このシーズンのオールスターに選出されることはありませんでしたが、メディア投票ではイースタンカンファレンスのガードで第6位の高評価を獲得していることも事実です。
Fred VanVleet

- NBAキャリア:2016〜
- スタッツ:11.7 PTS 2.8 REB 4.4 AST
- FG:40.9%(4.0/9.8)
- 3P:39.0%(1.9/4.7)
- FT:85.4%(1.8/2.1)
ドラフト外入団から一躍スター選手への階段を駆け上がったフレッド・バンブリートもまだオールスターには選出されていません。
2020-21シーズンも平均19.9得点6.6アシストという好成績を残しているバンブリートは、NBA5年目にしてトロントラプターズの中心選手にまで躍進しました。
しかしながらチームは開幕から2勝8敗スタートと波に乗り切れず、このシーズンもオールスター選出は叶いませんでした。
ニック・ナースHCはバンブリートのオールスター落選について、「とてもがっかりしている。このチームが機能するのは彼のおかげだ。」とコメントしています。
Jamal Murray
- NBAキャリア:2016〜
- スタッツ:16.2 PTS 3.5 REB 3.8 AST
- FG:44.5%(5.9/13.4)
- 3P:36.4%(1.9/5.3)
- FT:87.5%(2.4/2.7)
2019-20シーズン、バブルで開催されたプレーオフにおいて最も輝きを放った選手の一人ジャマール・マレー。
意外にもまだオールスター選出に至っていません。
マレーは2020-21も平均21.1得点4.8アシストという素晴らしい成績をマークし、好調デンバーナゲッツを牽引しています。
オールスターという点においてはニコラ・ヨキッチの影に隠れがちですが、今後十分に選出が期待されるプレーヤーであることは間違いありません。
Ja Morant
- NBAキャリア:2019〜
- スタッツ:18.3 PTS 3.7 REB 7.4 AST
- FG:47.0%(6.8/14.5)
- 3P:30.1%(0.9/3.0)
- FT:78.3%(3.8/4.9)
ドラフト全体2位指名でグリズリーズへと入団したジャ・モラント。
新人王も獲得しライジングスターズに2年連続で選出されましたが、まだオールスター本戦の舞台には立っていません。
同期のザイオン・ウィリアムソンが既にオールスター出場を果たしているだけに、モラントの選出がより一層期待されます。
NBA2年目にしてリーグ屈指のガードに成長しているモラントですので、来季のオールスター選出が非常に楽しみです。
ここまで紹介した選手以外にも、これだけのトップ選手たちがまだオールスターに選出されていません。
- Malcolm Brogdon
- Tristan Thompson
- Eric Gordon
- Marcus Smart
- Myles Turner
- Terry Rozier
- Robin Lopez
- Joe Harris
- Rudy Gay
- Montrezl Harrell
NBAオールスターが如何に狭き門なのかを改めて再認識するとともに、今後初選出される選手たちにも注目していきたいと思います。
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まとめ
今回はオールスターに選ばれたことがない意外な現役選手たちを紹介しました。
他にも意外な選手がまだ選ばれていなかったりしますので、興味がある方は一度調べてみてください。
*1:ここで紹介するスタッツは記事作成時点のhttps://www.basketball-reference.com/を元に記載している