BリーグからNBAデビューへ向けた挑戦を続ける馬場雄大選手。
2021年はオーストラリアNBLへと舞台を移し、念願のNBAに向けてさらなる飛躍が期待されています。
実際これまでにも多くのNBL選手がNBAデビューを果たしてきました。
ということで今回の記事ではNBLからNBAにデビューした選手たちを紹介したいと思います。
NBL
まずはNBLについて改めてざっくりと確認しておきましょう。
ここではNBLの概要、スケジュールを紹介します。
NBLとは
NBL(National Basketball League)はオーストラリアとニュージーランドに拠点を置く1979年設立のバスケットボールリーグです。
現在9つのチームで構成されており、新たに"Tasmania JackJumpers"が参入することも発表されています。
参入チーム
- Adelaide 36ers
- Brisbane Bullets
- Cairns Taipans
- The Hawks
- Melbourne United
- NZ Breakers
- Perth Wildcats
- S.E. Melbourne Phoenix
- Sydney Kings
- Tasmania JackJumpers ※
先日ジョン・ウォールがS.E. Melbourne Phoenixに投資し、チームのオーナーシップに参加したことでも話題となりました。
国内のみならず世界中のバスケファンが注目するNBLには、多くのNBA選手たちも関心を持っているそうです。
2021年のスケジュール
NBLは例年であれば10月から翌年2月にかけてレギュラーシーズンが実施されています。
レギュラーシーズン終了後には上位チームによるNBL FinalとGrand Finalが行われ、その年のNBLチャンピオンが決まるという流れです。
本来10月にシーズンが開幕していたはずのNBLですが、新型コロナウイルス拡大の影響で2020-21シーズンの開幕は2021年1月15日まで延期となりました。
シーズン中のスケジュールは段階的に確定されるようですので、詳しい日程はNBL公式ホームページからダウンロードしてみて下さい。
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NBLからNBAにデビューした選手
では本題であるNBLからNBAにデビューした選手を紹介していきます。
両リーグでのスタッツなども比較しながら見ていきましょう。*1
Joe Ingles

- NBLキャリア:2006〜2009
- 所属チーム:South Dragons
- スタッツ:14.5 PTS 5.0 REB 3.7 AST
- NBAキャリア:2014〜
- 所属チーム:Utah Jazz
- スタッツ:8.3 PTS 3.2 REB 3.6 AST
まず一人目はユタジャズに所属するジョー・イングルスです。
18歳の若さでNBLのサウスドラゴンズと契約したイングルスは、平均15.3得点4.9リバウンド3.4アシストの活躍でその年のルーキーオブザイヤーを獲得しました。
その後スペインやイスラエルのリーグでもプレーし、2013-14シーズンにはユーロリーグ優勝も経験しています。
2014-15シーズンから所属しているユタジャズでは頼れるベテランロールプレーヤーとして現在も活躍中です。
James Ennis

- NBAキャリア:2014〜
- 所属チーム:Orlando Magic
- スタッツ:6.5 PTS 5.5 REB 0.9 AST
オーランドマジックのジェームズ・エニス3世もNBLからNBAにデビューした一人です。
エニスは2013年のNBAドラフト2巡目全体50位で指名を受けていましたが、サラリー面など様々な状況を考慮し海外リーグでのプレーを選びました。
NBLのパーズワイルドキャッツと契約した2013-14シーズンには、平均21.2得点7.1リバウンドという活躍でALL NBL 1stチームに選出されています。
Terrance Ferguson

- NBLキャリア:2016〜2017
- 所属チーム:Adelaide 36ers
- スタッツ:4.7 PTS 1.2 REB 0.7 AST
- NBAキャリア:2017〜
- 所属チーム:Philadelphia 76ers
- スタッツ:4.8 PTS 1.4 REB 0.7 AST
高校生の頃から注目選手だったテレンス・ファーガソンですが、大学からの勧誘を蹴って海外でプレーすることを選択しました。
NBLのアデレード36ersと契約したファーガソンは30試合に出場し平均4.7得点1.2リバウンドをマーク。
その後NBAドラフトの資格を得た2017年にはアメリカへ戻り、ドラフト1巡目全体21位でオクラホマシティーサンダーから指名されました。
2020-21シーズンはトレードでフィラデルフィア76ersに移籍しています。
R.J. Hampton

- NBLキャリア:2019〜2020
- 所属チーム:New Zealand Breakers
- スタッツ:8.8 PTS 3.9 REB 2.4 AST
- NBAキャリア:2020〜
- 所属チーム:Denver Nuggets
- スタッツ:0.4 PTS 0.4 REB 0.0 AST
ファーガソンと同じく、RJ・ハンプトンも高校卒業後にNBLでプレーすることを選んだ選手の一人です。
NBAドラフトを目指すことを前提としたプログラムでニュージーランドブレイカーズと契約したハンプトンは、NBLの15試合で平均8.8得点3.9リバウンドを記録しています。
Lamelo Ball

- NBLキャリア:2019〜2020
- 所属チーム:Illawarra Hawks
- スタッツ:17.0 PTS 7.4 REB 6.8 AST
ラメロ・ボールもご存知の通りNBL出身の選手です。
高校時代から世界中で注目されていたラメロは、18歳の時点で既にリトアニアなど複数のリーグでプレー経験がありました。
2019年にはハンプトンと同じくNBAドラフトを前提としたプログラムでイラワラホークスと契約。
12試合で平均17.0得点7.4リバウンド6.8アシストという成績を残したラメロはその年のルーキーオブザイヤーを獲得します。
その後NBAドラフト1巡目全体3位指名でシャーロットホーネッツに入団し、トリプルダブルのNBA最年少記録を更新するなどチームの中心選手として活躍中です。
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この他にもAndrew Gaze、Doug Overton、Chris Anstey、Kirk Penney、Nathan Jawaiなど20名以上の選手がNBLからNBAへと羽ばたいてきました。
今回紹介したファーガソンやハンプトンのように、最近はアメリカの大学ではなくNBLでプレーする選手も見受けられます。
NBL出身の選手たちがこれからNBAでどのように活躍していくのか非常に楽しみです。
最後に
このブログでは他にもNBLに関する記事を投稿していますので、こちらも合わせてご覧ください。
「特集記事」というカテゴリーではNBAの様々なトピックについて投稿していますので是非覗いてみてください。
→「特集記事」カテゴリーの記事一覧
*1:ここで紹介するスタッツは記事作成時点のhttps://www.basketball-reference.com/より抜粋