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TOV%で見るNBA史上最もミスの少ない選手TOP10

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画像引用元:https://nba.rakuten.co.jp/ 

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スポーツではよく「安定感のある選手」が求められます。

バスケットボールにおいて安定感のある選手といえばシュート確率の高い選手、好不調の波が少ない選手などあげられますが、ミスの少ない選手というのもチームにとっては重宝される存在です。


ミスの少なさを表す指標の一つにTOV%というスタッツがあります。

今回はそのTOV%に注目して歴代NBA選手をランク付けし、NBA史上最もミスの少ない選手TOP10を紹介したいと思います。





押さえておきたいポイント

"NBA史上最もミスの少ない選手"を理解するために押さえておきたいポイントはざっくりとこんな感じです。

  1. TOV%って何?
  2. どうやって計算するの?
  3. TOV%が高かったのは誰?


ではこれらの疑問をしっかりと解決できるように、"NBA史上最もミスの少ない選手"を紹介していきます。



TOV%

まずはTOV%の概要をざっくりと紹介します。

TOV%とは何か」「TOV%の計算方法」に注目して見ていきましょう。


TOV%とは

TOV%(Turnover Percentage)はオフェンスを評価する際に用いられる指標の一つ。

ディーン・オリーバー氏が名著『Basketball on paper』で提唱したFour Factors(オフェンスの効率を評価するにあたって重要な4つのスタッツ)の一つですね。


良いチームはこの"Four Factors"が優れているので、分析するならとりあえずコレを見ておけというくらい大事な要素とされています。



ではそんな重要なスタッツであるTOV%とは一体どんなものなのでしょうか?

試しに"TOV%"を検索するとこのような説明が出てきます。

Turnover percentage is an estimate of turnovers per 100 plays.

https://www.basketball-reference.com/about/glossary.html


「100プレーあたり何回ターンオーバーするのかを推定するもの」だそうです。

ということは当然このスタッツが低いほど選手・チームは「ターンオーバーをしない」つまり「ミスで終わることが少ない」ということになりますね。


TOV%はざっくり言うと、「選手・チームのプレーした攻撃のうち、どれくらいがターンオーバーで終わってしまうのか」という点に注目してオフェンスを評価しようというテーマのスタッツなんです。

このテーマを何となく頭に入れて、次はスタッツの計算方法について確認していきましょう。



計算方法

わざわざスタッツの計算を自力でする必要も機会もないとは思いますが、このスタッツをより理解する為にも計算方法を紹介しておきたいと思います。

TOV%は以下の計算式で求めることができます。



0.44という謎の数字が登場しました。まずは慌てずにひとつひとつ紐解いていきましょう。


この計算式の分母では、オフェンスの終わり方に注目して「攻撃回数」を求めています。

そもそもバスケットボールのオフェンスの終わり方には大きく分けて3つのパターンがあります。



では「この3つの数字を合計すれば攻撃回数が分かる」と言いたいところですが、そう単純ではありません。


というのもフリースローは状況に応じて与えられる本数が異なりますので、1回の攻撃あたりの試投数には1本 or 2本 or 3本の場合があります。

そうなると単に「FTA」=「1回の攻撃」と考えるわけにはいかないんですね。


複雑なので詳細は割愛しますが頭のいい人が考えた結果、統計的にFTA×0.44」=「1回の攻撃」というのが現在の一般的な考え方とされています。


ですので「FGA」「FTA×0.44」「TOV」の3つを合計することによってプレーした攻撃回数が求められるんです。

以上を踏まえて上の計算式が「選手・チームのプレーした攻撃のうち、どれくらいがターンオーバーで終わってしまうのか」というテーマを落とし込んでいるものだとざっくり把握できれば問題ありません。


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詳しくはこちらの記事で解説していますので合わせてご覧ください。


  1. TOV%はオフェンスを評価する指標の一つ
  2. 攻撃のうちターンオーバーで終わってしまう割合を表す




キャリア通算TOV% 歴代TOP10

ではここから本題である「NBA史上最もミスの少ない選手」をキャリア通算TOV%でランク付けしていきます。

シーズンのスタッツや概要とともにご確認ください。*1 *2


第10位 Mike Mitchell



  • TOV%:8.39
  • キャリア:1978〜1988
  • TOV1.7
  • PTS:19.8
  • AST:1.3
  • REB:5.6


マイク・ミッチェルは1970年代から80年代にかけてクリーブランドキャバリアーズサンアントニオスパーズで活躍した選手です。


スパーズでは1試合平均22.1得点とジョージ・ガービンに次ぐ得点源として活躍したミッチェルですが、一方でTOV%も非常に優秀でした。

リーグトップのTOV%を3シーズンで達成し、特に1987-88シーズンにはTOV%5.6という記録も残しています。



第9位 Dirk Nowitzki


  • TOV%:8.35
  • キャリア:1998〜2019
  • TOV1.6
  • PTS:20.7
  • AST:2.4
  • REB:7.5


キャリア通算31560得点は歴代6位、オールスターには14回選出とまさにNBAを代表するレジェンドのダーク・ノヴィツキーが第9位にランクインです。

ノヴィツキーのキャリアを振り返ってみると、年を重ねるにつれてTOV%が向上していることに気付かされます。


19年間のNBAキャリアのうち初めの5年間は平均10.4だったTOV%が、最後の5年間には平均5.9まで改善しました。

2017-18シーズンにはリーグトップのTOV%6.0も記録しています。



第8位 Kentavious Caldwell-Pope



  • TOV%:8.35
  • キャリア:2013〜
  • TOV1.0
  • PTS:11.6
  • AST:1.6
  • REB:3.2


ここで現役選手のケンティビアス・コールドウェル・ポープ、通称KCPがランクインしました。


KCPはデビューから4年間デトロイトピストンズでプレーし、現在はロサンゼルスレイカーズに所属中です。

ルーキーイヤーにTOV%5.4というリーグトップの成績を記録し、その後も常に一桁と安定したTOV%をキープしています。



第7位 Kerry Kittles


  • TOV%:8.31
  • キャリア:1996〜2005
  • TOV1.2
  • PTS:14.1
  • AST:2.6
  • REB:3.9


ケリー・キトルズは1990年代後半から主にニュージャージネッツでプレーした選手で、引退後はプリンストン大のアシスタントコーチも務めました。


1999-00シーズンにはリーグトップのTOV%6.9を記録しています。

当時のネッツといえば、ステフォン・マーブリーやケンドール・ギルらが所属していた時代。懐かしいですね。



第6位 Michael Redd


  • TOV%:8.24
  • キャリア:2000〜2012
  • TOV1.5
  • PTS:19.0
  • AST:2.1
  • REB:3.8


2000年から主にミルウォーキーバックスで活躍したマイケル・レッドが第6位にランクインです。


チームトップの平均21.7得点を記録した2003-04シーズンにはオールスターにも選出されました。

レッドといえば3ポイントシュートも印象的な選手ですが、2002-03シーズンにはTOV%6.6でリーグトップに輝いています。



第5位 Antawn Jamison


  • TOV%:8.21
  • キャリア:1998〜2014
  • TOV1.6
  • PTS:18.5
  • AST:1.6
  • REB:7.5


ゴールデンステイトウォーリアーズやワシントンウィザーズなどで16年間のNBAキャリアを過ごしたアントワン・ジェイミソンが第5位にランクインしました。


現役時代にはシックスマン賞受賞、2度のオールスター選出などの実績を残し、現在は八村塁選手も所属する古巣ウィザーズで人事部門のディレクターを務めています。

第9位のノヴィツキーと同様に年々TOV%を改善し、ルーキーイヤーに12.4だったTOV%もキャリア終盤には6.4にまで向上させました。



第4位 Al Jefferson



  • TOV%:8.18
  • キャリア:2004〜2018
  • TOV1.3
  • PTS:15.7
  • AST:1.5
  • REB:8.4


アル・ジェファーソンはボストンセルティックスやシャーロットホーネッツなどで活躍し、2018年にNBAを引退した選手です。


NBA引退後には中国リーグでプレーし、その後BIG3でもプレーしています。

キャリア通算で8.18というTOV%を好成績を残し、2011シーズンには5.22というNBA歴代7位のシーズンTOV%も達成しました。



第3位 Rasual Butler


  • TOV%:8.04
  • キャリア:2002〜2016
  • TOV0.7
  • PTS:7.5
  • AST:0.8
  • REB:2.4


マイアミヒートやワシントンウィザーズなどの8チームで14シーズンプレーしたラスアル・バトラーがランクイン。


多くの試合ベンチスタートからチームに貢献したバトラーは、キャリア通算で8.04というTOV%を記録しています。

2016年に引退したバトラーはその後BIG3でもプレーしましたが、残念ながら2018年に交通事故で帰らぬ人となりました。



第2位 LaMarcus Aldridge


  • TOV%:8.01
  • キャリア:2006〜
  • TOV1.6
  • PTS:19.5
  • AST:2.0
  • REB:8.3


ここで現役選手のラマーカス・オルドリッジが第2位にランクインしました。


現在サンアントニオスパーズでプレーするオルドリッジですが、そのスパーズ自体も2019-20シーズンリーグトップのTOV%11.0をマークしています。

オルドリッジは特定のシーズンで突出したTOV%を記録しているわけではないものの、キャリアを通じてTOV%が一桁と非常に安定感のあるスタッツを残しているのが特徴です。



第1位 Ryan Anderson


  • TOV%:7.83
  • キャリア:2008〜
  • TOV0.9
  • PTS:12.3
  • AST:0.9
  • REB:5.3


ヒューストンロケッツやニューオーリンズペリカンズなどでプレーしたライアン・アンダーソンがキャリア通算TOV%で歴代ナンバーワンに輝きました。

2019-20シーズンにはロケッツからウェイブされてNBAでのプレータイムがかなり減っているアンダーソンですが、NBA歴代で唯一キャリア通算TOV%が8.0を下回っている選手です。


近年は特にリバウンドとアウトサイドシュートの出来るロールプレーヤーという印象でしたが、歴代ナンバーワンのTOV%を誇る選手だったんですね。

今後はこのTOV%、ミスの少なさというポイントにも注目してアンダーソンを見てきたいたいと思います。


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まとめ

今回はTOV%に注目してNBA史上最もミスの少ない選手を振り返りました。


あくまでこの記事ではTOV%というスタッツのみに注目して順位を付けていますので、本当に「NBA史上最もミスの少ない選手」なのかどうかは議論の余地があると思います。

ただこういったランキングから選手の強みを知ることによって、NBAをより一層楽しんでもらえると幸いです。


今回紹介したTOP10以下のランキングも載せておきますので、興味がある方はそれぞれの選手についても調べてみて下さい。




最後に

TOV%に注目して「ミスの少ないNBAチーム歴代TOP10」もランキングで紹介していますのでこちらも合わせてご覧ください。



他にもこのブログでは様々な「ランキング」を紹介しています。
「ランキング」カテゴリーの記事一覧


「用語で解るNBAというカテゴリーではNBAの解説を投稿していますので是非覗いてみてください。
「用語で解るNBA」カテゴリーの記事一覧




(参考)
https://www.basketball-reference.com/



*1:今回の記事で紹介するスタッツは2020.5.1時点のBasketball-Reference.comを元に集計

*2:TOV%=ターンオーバーパーセンテージ」以下1試合あたりの「TOV=ターンオーバー」「PTS=得点」「AST=アシスト」「TOV=ターンオーバー」「REB=リバウンド」