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ドラフト外の新人王候補ケンドリック・ナンとは一体何者なのか

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画像引用元:https://nba.rakuten.co.jp/ 

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「今シーズンの新人王は誰になるのか」

これは毎年シーズン開幕前から話題になります。

 

ザイオン・ウィリアムソンやジャ・モラントといったドラフト上位選手の名前が挙がる中、突如として新人王争いの最前線に現れたのがケンドリック・ナンです。

「昨シーズンはGリーグにいた」などの情報は入ってきますが、あまり詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。

 

ということで今回はそんな謎多きドラフト外の新星ケンドリック・ナンについて紹介したいと思います。

 

 

 

 

押さえておきたいポイント

"ケンドリック・ナン"について理解するために押さえておきたいポイントはざっくりとこんな感じです。

  1. ケンドリック・ナンってどんな選手?
  2. そもそもナンはルーキーなの?
  3. 以前はGリーグに所属していた?
  4. NBAまではどんな経歴?
  5. ナンは新人王になれる?


ではこれらの疑問をしっかりと解決できるように解説していきます。

 

 

ケンドリック・ナンというルーキー

ナンが「昨シーズンはGリーグにいた」というのは冒頭でも軽く触れましたが、ではそもそもこの選手は本当にルーキーなのでしょうか?

ここではまずNBAにおけるルーキーについてざっくり解説していきます。

 

NBAにおけるルーキーとは

NBAではそのシーズンまでNBAの試合に出場していなかった選手はルーキーとみなします。

つまりドラフトされた年やチームと契約した年ではなく、あくまでNBAの試合にデビューした年」がルーキーシーズンになるわけです。

 

「試合出場の有無」や「プロ経験の有無」などの点で議題の的になるこのルーキー定義。

ただアダム・シルバーコミッショナーも、今のところルーキーの定義について変更の予定ないと公言しています。

 

特徴的な例としてベン・シモンズの場合を見てみましょう。

シモンズといえば2016年のドラフト全体1位で76ersに指名されたスター選手ですが、シーズン開幕前に負った怪我の影響でこの2016-17シーズンは全休となりました。

 

 

なので実際に初出場を果たした翌年の2017-18シーズンが彼のルーキーシーズンとなるわけです。

そしてご存知の通りこの年の新人王はシモンズが受賞し、そのシーズン素晴らしい成績を残したルーキーのドノバン・ミッチェルが新人王を逃し話題となりました。

 

 

ナンはルーキー?

では本題のケンドリック・ナンについても見ておきましょう。

 

先述の通り彼は2018-19シーズンをGリーグでプレーしていました。

その前にそもそもNBAのゴールデンステートウォリアーズとはExhibit10契約を結んでいます。

 

ただレギュラーシーズン開幕前にウェイブされてNBAの試合に出場することはありませんでしたので、2019-20シーズンが彼のルーキーイヤーとみなされているわけです。

ということでナンはNBAのルーキーであり、当然新人王争いにも参戦できる選手ということになります。

 

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  1. NBAでは初出場した年がルーキーイヤーとなる
  2. ナンは2018-19シーズンに契約していたが出場なし
  3. 2019-20シーズンにナンはルーキーとみなされる

 

 

 

NBAデビューまでの道のり

前項でGリーグやトレーニングキャンプというワードが登場しました。

ここではナンがNBAにデビューするまでの「学生時代」「サンタクルーズウォリアーズ」「マイアミヒート」という経歴をそれぞれの背景とともに紹介したいと思います。

 

学生時代

ジャバリ・パーカーとともに高校時代から様々な大会で結果を残していたナンは、数あるオファーの中から地元イリノイ大学への進学を決めます。

大学に入った後も順調な活躍を続け、ジュニア時代には1試合平均15点とチーム2番目の得点を記録していました。

 

しかし2016年にナンは女性へのDV容疑で逮捕されます。

一部容疑に関して否認をしていたものの最終的には関連する軽犯罪を認め、イリノイ大学のバスケットボールチームを解雇されました。*1

 

その後イリノイ大学からオークランド大学へと転校したナンは、NCAAの規定に従って1年後の2017-18シーズンにまた新たなキャリアを始めることになります。

 

オークランド大学での2017-18シーズンは平均25.9点4.7リバウンド3.8アシストと以前よりもスタッツを向上させ、オフェンシブレーティングはトレイ・ヤングに次ぐ全米2位の数字を記録。

しかしながら2018年のNBAドラフトでナンが指名されることはありませんでした。

 

 

サンタクルーズ ウォリアーズ

大学時代にあれだけの成績を残しておきながらドラフト指名されなかった原因には、少なからずDVの一件も影響していたと言われています。

なのでドラフト後にゴールデンステイトウォリアーズのフロントは、かつてのチームメイトやコーチ達から十分に話を聞いた上で彼をトレーニングキャンプに招待しました。

 

2018-19シーズンのゴールデンステイトといえば2連覇中のチャンピオンチームでしたので、ナンは残念ながら開幕ロスターに残ることはできませんでした。

ウォーリアーズをウェイブされた後は、提携先のGリーグチームであるサンタクルーズ ウォリアーズに所属することになります。

 

 

サンタクルーズではシックスマンとして平均19点3.8リバウンド2.8アシストの好成績をマーク。

ナンのエージェントは「10日間契約でもいいからNBAで使ってみるべきだ」と強くプッシュしていたようですが、チャンピオンチームには財政状況にもロスタースポットにも彼を受け入れるだけの余裕がなかったようです。

 

2019-20シーズンを見ていると「何故こんな有望な選手を放出してしまったんだ」と思うかもしれません。

ただウォリアーズにこれほどの怪我人が出ることを予想する術はありませんでしたし、何より当時はケビン・デュラントの移籍に関しても不明瞭な部分がまだまだある状況でした。

 

 

 

マイアミ ヒート

当然ウォリアーズのフロントもナンの活躍には注目していましたので、2019-20シーズンに2way契約など何らかの形でキープすることが検討されていたそうです。

そんなウォリアーズにとって誤算だったのは、マイアミヒートが1年以上かけてひっそりとナンを狙っていたということ。

 

結果ナンは2018-19シーズン最終日にヒートと複数年契約を締結します。

後にナンが語ったことによると、ヨーロッパからもっと高額なサラリーでのオファーもあったそうです。

 

ちなみにナンが結んだのは無保証ミニマムサラリーの複数年契約

なのでヒートからすれば、もし次のサマーリーグなどでチームにフィットしなければ当然ウェイブすることもできたわけです。

 

しかしナンはそのサマーリーグ平均20点以上という活躍をみせ、プレシーズン最終戦で40点をマークした後にはエリック・スポルストラHCに「彼がスターターだ」とまで明言させます。

 

その後のシーズン開幕からの快進撃はご存知の通り。

開幕5試合で112得点というドラフト外ルーキー史上最多得点を記録したことにより、ナンは一躍新人王争いの最前線にまで駆け上がりました。

 

 

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  1. イリノイ大学で2年生までプレーした
  2. 2016年に軽犯罪を認めチームから解雇される
  3. オークランド大学では全米2位のオフェンス力を発揮
  4. 2018年ドラフトでは指名されず
  5. サンタクルーズウォリアーズでシックスマンとして活躍
  6. ヒートと2018-19最終日に複数年契約を締結
  7. 2019-20開幕5試合でドラフト外ルーキー史上最多得点

 

 

 

ナンは新人王になれるか

ここまではナンがNBAデビューを果たすまでの波瀾万丈なストーリーを紹介していきました。

まだシーズン序盤ではありますが、折角ですので2019-20シーズンの新人王争いについても見ておきましょう。

 

新人王宣言

ナン自身は先日のインタビューで「間違いなく新人王になれる」と宣言するほど自信満々です。

開幕5試合で史上最高の成績を残した後も安定した活躍を見せており、平均15.3点3,4アシスト2.5リバウンドという好成績をキープしています。*2

 

ですが今シーズンの新人王争いには数多くのライバルがいます。

 

次はそんな新人王争いのライバルとなっている候補者についても少し見てみましょう。

 

 

他のライバルたち

ジャ・モラント(MEM)

ドラフト2位指名でグリズリーズに入団したジャ・モラントが現時点での最有力候補です。

平均18.6点6.4アシストと2部門でルーキートップの成績を残しています。

 

 

ザイオン・ウィリアムソン(NOP)

2019年ドラフト全体1位のザイオン・ウィリアムソンは、怪我で開幕から欠場しているにも関わらず依然として新人王候補のフロントランナーとされています。

カレッジ時代やサマーリーグで見せたような爆発力をレギュラーシーズンでも発揮できるのであれば、十分に新人王を狙えるタレントなのは間違いありません。

 

 

RJ・バレット(NYK)

ザイオンと同じデューク大学からニックスにやってきた期待の新人RJ・バレットは平均14.7点3.2アシスト5.3リバウンドという素晴らしいパフォーマンスを見せています。

苦しいチーム状況のニックスをオールラウンドな活躍で牽引しているバレットは、モラントの怪我もあってより一層有力視されるようになってきました。

 

 

エリック・パスカル(GSW)

ドラフト全体41位のエリック・パスカルは決して開幕前から注目を集めていたわけではありませんが、悲惨なチーム状況となっているウォーリアーズの中で平均17.3点5.5リバウンドと輝きを放っています。

同じくドラフト2巡目で指名された先輩ドレイモンド・グリーンの元で活躍を続けていけば、新人王争いのダークホースにも十分可能性が巡ってくるでしょう。

 

 

他にも我らが八村塁選手やタイラー・ヒーローといった有望なルーキーもいます。

そんなドラフト上位指名選手でなく、ドラフト外のナンが新人王を取ることになればまさに近年稀に見るシンデレラストーリーになりますね。

 

 

【シーズン終了後追記】

 

 

2019-20シーズンが終了し、ジャ・モラントの新人王受賞が発表されました。

残念ながらナンは新人王受賞を逃しましたが、投票では第2位の得票を集めています。

 

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  1. ナン自身は「新人王になれる」と宣言している
  2. 現地ブックメーカーで新人王の4番手候補
  3. ジャ・モラントらドラフト上位選手がライバル

 

 

 

まとめ

今回はケンドリック・ナンについて紹介しました。

NBAのシーズンはまだまだ長い道のりですので、怪我なく最後まで戦い抜いてくれることを祈るばかりです。

 

 

それでは改めて今回解説した内容をおさらいしておきましょう。

 

  1. イリノイ大学で2年生までプレーした
  2. 2016年に軽犯罪を認めチームから解雇される
  3. オークランド大学では全米2位のオフェンス力を発揮
  4. 2018年ドラフトでは指名されず
  5. サンタクルーズウォリアーズでシックスマンとして活躍
  6. ヒートと2018-19最終日に複数年契約を締結
  7. 2019-20開幕5試合でドラフト外ルーキー史上最多得点
  8. ナン自身は「新人王になれる」と宣言している
  9. 現地ブックメーカーで新人王の4番手候補
  10. ジャ・モラントらドラフト上位選手がライバル

 

 

最後に 

「用語で解るNBAというカテゴリーでは他にもNBAの解説を投稿していますので是非覗いてみてください。

「用語で解るNBA」 カテゴリーの記事一覧

 

 

*1:司法取引によって2件の軽犯罪は免除され、奉仕活動100時間や被害者への謝罪などの更生プログラムに従事した

*2:以下この項で表記する成績は現地12月05日時点のもの