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NBAとかプロテインとか。

「10日間契約」にはNBAの夢と現実が詰まっている



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NBAには500名近くの選手が在籍していて、それぞれが所属チームと契約を結んでいます。

一口に「契約」といっても、ドラフト1巡目指名選手が結ぶルーキースケール契約からマックス契約といった大型契約まで様々。

 

 

そんな数ある契約の中から今回は10日間契約にスポットを当てたいと思います。

ルーキー契約やマックス契約に比べると正直あまり目立つような契約ではないかもしれませんが、10日間契約にはNBAという世界最高峰リーグの酸いも甘いも詰め込んだような非常に興味深いものですので、この機会にしっかりと解説しておきたいと思います。

 

 

 

 

「用語で解るNBA」とは

このブログは知識0からNBAが解るということをテーマにしています。

「用語で解るNBA」では単に用語の意味を知るだけでなく、その用語を通じてNBAを理解していくことが目的です。
 

<用語で解るNBA

❌ とりあえず用語の意味を知る
⭕️ 用語を通してNBAを理解する

この記事では10日間契約という用語を詳細にではなくざっくり解説します。

その中でもテーマ図解を交えることで納得してNBAを理解できるようになっています。

 

 

押さえておきたいポイント

10日間契約を理解するために押さえておきたいポイントはざっくりとこんな感じです。

  1. 10日間契約って何?
  2. どんな契約内容
  3. サラリーはいくら?
  4. どんな選手が結ぶの?
  5. 選手にはとってどんな意味が?
  6. 昨シーズン10日間契約は?


ではこれらの疑問をしっかりと解決できるように、”10日間契約”について説明していきます。

 

 

10日間契約

まずは10日間契約の概要をざっくりと確認しておきましょう。

ここではまず10日間契約が「どんな契約なのか」「サラリー」「契約とその後」といったポイントに注目して解説していきます。

 

10日間契約とは

10日間契約10-day contract)とは、文字通りチームと選手が10日間の契約を結ぶという短期契約です。

 

10日間契約

「10日間」or「3試合」の短期契約

 

ご覧のように実際は契約から「10日間」「3試合行われる期間」の長い方が契約期間として定められています。

「10日間」と「3試合」のパターンはざっくりと下図のようなイメージです。

 

f:id:jasonKIDO:20200718104700j:plain

 

 

どんな契約なのか

ここからはもう少し踏み込んで10日間契約を見ていきましょう。

ポイントは「10日間契約を結べる時期」「チームが同時に保有できる10日間契約選手の数」です。

 

10日間契約を結べる時期

各チームはシーズン後半の1月5日から選手と10日間契約を結ぶことが可能になります。

一方でレギュラーシーズン終了後まで10日間契約の選手を保有しておくことができません。


つまり「レギュラーシーズン最終戦の10日前」もしくは「レギュラーシーズン80試合目」以降は10日間契約を新たに結ぶことができないというわけです。*1

 

10日間契約結べる時期

1月5日 から「最終戦の10日前」or「80試合目」まで

 

 

・チームが同時に保有できる10日間契約選手の数

チームがアクティブロスターに登録できる10日間契約選手の数は、チームのロスター人数によって決まります。*2

 

f:id:jasonKIDO:20200718104706j:plain

 

つまり同時に保有できる10日間契約選手は最大3人で、ロスター人数が12人以下のチーム状況では10日間契約選手をアクティブロスターに入れることができないというわけです。

 

 

サラリー

10日間契約のサラリーは交渉可能ではありますが、基本的にミニマムサラリーでの契約となっています。

選手はそのサラリーを「契約していた日数分」の日割りで受け取ることになります。


実際のサラリーは選手のNBA在籍年数などによって変わってきますが、一応具体的な10日間契約選手のサラリーも見てみましょう。

 

 

2017-18シーズンに遅咲きのオールドルーキーとしてNBAデビューを果たしたことで有名なアンドレイングラムは、2018-19の10日間契約$76,236を稼ぎました。

この金額については後ほど改めて解説します。

 

 

契約とその後

10日間契約は途中で打ち切ることも可能ですが、逆にチームは同じ選手と2回まで10日間契約を結ぶことも可能です。

さらに2度目の10日間契約後もその選手をチームに残したい場合には、契約を新たに結ぶことで引き続きロスターに登録が可能となります。*3

 

  1. 10日間契約「10日間」or「3試合」の短期契約
  2. チームは1月5日から10日間契約を結ぶことが可能
  3. ロスター人数に応じて同時に最大3人まで
  4. 基本的にミニマムサラリー日割りで受け取る
  5. 10日間契約同一選手2回まで

 

 

 

10日間契約のリアル

冒頭にも書きましたが普段あまり10日間契約に注目する機会は無いかもしれません。ですがこの契約にはNBAという世界の夢や現実が詰め込まれています。

ここでは「どんな選手が結んでいるのか」「夢への第一歩」「厳しい現実」というポイントに注目して10日間契約を紐解いていきましょう。

 

どんな選手が結ぶか

先述の通り10日間契約はシーズン後半の1月5日から利用することが可能です。

この時期には各チームがそれぞれの状況に合わせて「プレーオフ進出に向けたロールプレイヤー」や「来シーズン以降のチーム作りも視野に入れた若手選手」などを探していますので、ベテランから若手まで様々な選手10日間契約を結ぶことになります。

例えば2018-19シーズンにコーリー・ブリュワーは76ersとキングスそれぞれ2回の10日間契約を結んでいます。

特に若手選手中心で再建を図っているキングスにとって、ブリュワーのようなベテラン選手はコート内外で重要な役割を担いました。

そして結果的に10日間契約後の残りシーズンもキングスと契約を結ぶことになったんです。

 

 

夢への第一歩

たかが10日間、されど10日間。選手にとってはNBA10日間契約というものが非常に大きな意味を持っています。

まず第一にお金です。

そもそもこの背景には「Gリーグの低サラリー問題」が関わってきます。先ほどサラリーの例としてあげたアンドレイングラムについて見てみましょう。

イングラムは基本的にGリーグのサウスベイ レイカーズでプレーしていますが、Gリーグ選手の基本給はシーズンの5ヶ月間で$35,000です。

こういった経済状況の選手にとって10日間契約で稼ぐ$76,236がいかに大きいかは言うまでもありません。

そして何よりこの10日間契約を結ぶことによってNBAでプレーする機会が得られるということは、選手にとって非常に重要です。

Gリーグに所属しながらNBAを目指す選手の中には、海外プロリーグと契約すれば今よりもいい生活ができる選手も当然います。

そんな中でもGリーグでプレーすることを選び日々NBAチームからコールアップされるのを待っている選手にとって、この10日間契約でチャンスを得られるということはお金以上に重要なのかもしれません。

 

 

 

厳しい現実

NBAを目指している選手にとって10日間契約が夢への第一歩であることは間違いありません。

しかし実際10日間契約を結ぶことができたとしても、継続的にNBAでプレーを続けられるケースというのは非常に稀です。

2010年から2014年に10日間契約を結んだ選手のうち、翌シーズンもNBA契約ができたのは約8%ほどだったというデータもあります。

契約まで至った選手の場合でも大抵が無保証ミニマムサラリー契約だったようです。

 

実際のところ10日間契約を結んでいる二週間弱という短期間で、自分の価値を証明するのは非常に難しいというのが現実です。

少ないプレー時間の中でアピールし、さらにチームにフィットできるかどうかを示すというのは簡単なことではありません。

このように10日間契約という派手ではない契約の中にこそ、NBAのリアルな部分を垣間見ることができます。

ファンとしてはこういった側面まで踏まえて契約に注目してみるとまたNBAを楽しめそうです。

 

  1. チーム状況に応じて若手もベテランも結ぶ
  2. 10日間契約でも大きな収入になり得る
  3. 短期間でチームにアピールすることは難しい

 

 

 

2018-19シーズンの10日間契約選手

ここまで解説してきた内容を踏まえて、2018-19シーズン10日間契約を結んだ選手を見ていきましょう。

折角ですので日本人選手とも関わりのある選手を紹介していきたいと思います。

 

ダスティ・ハナ

 

渡邊雄太選手もプレーをするメンフィス ハッスルに所属しているハナは、2018-19シーズン最終盤の3/30にメンフィス グリズリーズ10日間契約を結びました。

この時期のグリズリーズはマルク・ガソルのトレード移籍や主力選手の怪我などによってロスターの入れ替わりも激しくなっていましたので、Gリーグで活躍するハナにもチャンスが巡ってきたというわけです。

今もNBAで継続的にプレーできているかというと、残念ながらそうではありません。

ですが2019-20のプレシーズン中にグリズリーズExhibit10契約を短期的に交わしていましたので、今シーズンもメンフィス ハッスルでプレーをしながらNBAを目指す見込みです。

 

 

クリス・チオーザ

 

レーニングキャンプ出身のドラフト外選手ながらワシントン ウィザーズ傘下のGリーグチームキャピタルシティ GoGoで活躍したチオーザは、2/20にヒューストン ロケッツ10日間契約を結びました。

クリス・ポールとジェームス・ハーデンという世界最高峰ガードデュオの元で経験を積んだこともあり、結果的には残りのシーズンもロケッツで過ごすことになりました。

2019-20のプレシーズンでは八村塁選手ともにウィザーズでプレーし、ジョン・ウォールやアイザイア・トーマスの怪我で手薄になっていたガード陣の穴を埋める形でアピールを重ねていきます。

そしてレギュラーシーズン開幕直前にウィザーズと2way契約を結びました。

 

このように結果こそ違いますが、二人はともに10日間契約からNBAへの一歩を踏み出したわけです。

 

 

 

まとめ

今回は”10日間契約”を紹介しました。

現在も海外でNBAを目指しながらプレーしている日本人選手がたくさんいます。そんな選手達がNBAチームと10日間契約を結ぶことになった際にこの記事が役立てば幸いです。

 

 

それではここで改めて今回解説した内容をおさらいしておきましょう。

 

  1. 10日間契約「10日間」or「3試合」の短期契約
  2. チームは1月5日から10日間契約を結ぶことが可能
  3. ロスター人数に応じて同時に最大3人まで
  4. 基本的にミニマムサラリー日割りで受け取る
  5. 10日間契約同一選手2回まで
  6. チーム状況に応じて若手もベテランも結ぶ
  7. 10日間契約でも大きな収入になり得る
  8. 短期間でチームにアピールすることは難しい

 

 

 

最後に

「用語で解るNBAというカテゴリーでは他にもNBAの解説を投稿していますので是非覗いてみてください。

「用語で解るNBA」 カテゴリーの記事一覧

 

 

*1:レギュラーシーズンは各チーム全82試合

*2:ここでの「チームのロスター人数」とはアクティブ・インアクティブ・他の10日間契約選手で、2way契約選手はこれに含まれない

*3:2回目の10日間契約に続く契約は少なくとも残りのシーズン分の契約が必要