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「レーティング」を学べばNBAの核心が見えてくる

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画像引用元:https://nba.rakuten.co.jp/ 

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NBAは試合だけでなくチームや選手のスタッツも見ていくと様々な発見があります。

例えばチームの成績と共によく紹介されている「レーティング」という言葉。


単語自体の意味から「たぶん何かを評価する数字だろうな」くらいは分かりますが、その内容やテーマまでしっかり理解しているのかと言われると微妙なところ。

なので今回はそんな「レーティング」ついて、最近NBAに興味を持った方でも納得できるように解説していきたいと思います。





「用語で解るNBA」とは

このブログは知識0からNBAが解るということをテーマにしています。

「用語で解るNBA」では単に用語の意味を知るだけでなく、その用語を通じてNBAを理解していくことが目的です。

<用語で解るNBA

❌ とりあえず用語の意味を知る
⭕️ 用語を通してNBAを理解する

この記事では"レーティング"という用語を詳細にではなくざっくり解説します。

その中でもテーマ図解を交えることで納得してNBAを理解できるようになっています。



押さえておきたいポイント

"レーティング"を理解するために押さえておきたいポイントはざっくりとこんな感じです。

  1. "レーティング"って?
  2. それで何がわかるの?
  3. 平均得点とは違うの?
  4. 100ポゼッションって何のこと?
  5. オフェンスレーティングって?
  6. ディフェンスレーティングって?


ではこれらの疑問をしっかりと解決できるように、"レーティング"について説明していきます。



レーティング

そもそもこのレーティングとは一体どんなものなのでしょうか?

NBAではオフェンスレーティングディフェンスレーティングという単語を耳にしたことがあるかと思います。


試しに「nba offensive rating」で検索してみるとこんな説明が。

ORtg - Offensive Rating (available since the 1977-78 season in the NBA); for players it is points produced per 100 posessions, while for teams it is points scored per 100 possessions. This rating was developed by Dean Oliver, author of Basketball on Paper.

https://www.basketball-reference.com/about/glossary.html




ざっくり訳すと「オフェンスレーティングとはチーム(または選手)が100ポゼッションあたりに獲得する得点」だそうです。

うーん、なるほど...。


NBAに詳しくない方がいきなりこの説明をされても「それって平均得点とは何か違うの?」「まず100ポゼッションってのは?」など若干のモヤモヤが残るかもしれません。

なのでこの記事ではもう少し噛み砕いて解説し、最後には納得して「レーティング」というツールを扱えるようになればいいなと思います。


「レーティングという考え方」「効率」「攻撃回数」といったポイントを順番に確認していきましょう。



レーティングという考え方

"rating"は「効率」「生産性」という意味で用いられています。

なのでオフェンスレーティングであれば「オフェンスの効率を表す指標」となるわけです。


まずはこの「レーティング」=「効率(クオリティ)を表す指標」というテーマをしっかり押さえておきましょう。


<テーマ>

レーティング =
効率(クオリティ)を示す指標


このテーマを踏まえた上で、次はその「効率」というものについてもう少し考えてみましょう。



効率の良さとは

バスケットボールにおいて「オフェンスの効率が良いチーム」とは一体どんなチームでしょうか。

突然ですが問題です。次のうちオフェンスの効率が良いチームはどっち?



「これだけ得点に差があるんだからもちろんチームA」と即答したくなります。

ただ本当にそうでしょうか?


次に両チームの攻撃についてもう少し踏み込んだ表で見てみましょう。



すると1回の攻撃あたりではチームAが1点、チームBが1.25点を取っています。

ということは1試合の平均得点で下回っていても1回の攻撃で効率良く得点しているチームBの方がより「オフェンスの効率が良いチーム」ということが言えそうですね。


要するにオフェンスの効率というのは、平均得点だけではなく攻撃回数も考慮することで初めて把握することが出来るわけです。



攻撃回数を統一

さすがにチームAとチームBほど極端なものではありませんが、実際のNBAにおいてもチームのプレースタイルによって1試合あたりの攻撃回数(paceにこれだけ差があります。



オフェンスの効率を評価・比較するためにはそれぞれ異なる攻撃回数をフラットに考える必要があるわけですね。

NBAではこの攻撃回数を目安である「100ポゼッション(攻撃権)あたり」に換算して、チームや選手のオフェンスの効率を導き出しているんです。


ここまでの内容を理解してようやく「オフェンスレーティングとはチームが100ポゼッションあたりに獲得する得点」という説明に辿り着きました。


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  1. レーティングとは効率を表す指標
  2. 得点の高さ≠効率の良さ
  3. 平均得点だけでなく攻撃回数の差も考慮する
  4. 攻撃回数を100ポゼッションに統一




オフェンスレーティングとディフェンスレーティング

ここからは具体的に「オフェンスレーティング」「ディフェンスレーティング」について見ていきます。

「選手のレーティング」についても合わせて確認しておきましょう。


オフェンスレーティング

先述の通りオフェンスレーティング(Offensive Ratung)とは「チームが100ポゼッションあたりに獲得する得点」を意味します。


<オフェンシブレーティング>

オフェンスレーティングORtg
チームが100ポゼッションあたりに獲得する得点


言うまでもありませんが、当然オフェンスレーティングが高くなるほどそのチームは効率の良いオフェンスが出来ているということになります。



2019-20シーズンのサプライズの一つは、このオフェンスレーティングで断トツ1位に君臨するマーベリックスの躍進です。

新人王ルカ・ドンチッチというスタープレーヤーと、怪我明けのクリスタプス・ポルジンギスが加わったマブスの勢いは開幕から圧巻でした。




ディフェンスレーティング

ここまで見てきたオフェンスレーティングとは逆に、ディフェンスレーティング(Defensive Rating)とは「チームが100ポゼッションあたりに相手チームに許す失点」を意味します。


<ディフェンシブレーティング>

ディフェンスレーティングDRtg
チームが100ポゼッションあたりに相手チームに許す失点


ディフェンスレーティングでは相手チームに許す失点を元にしているのがポイントです。

「ディフェンスを100ポゼッションした場合相手チームに何点取られてしまうのか」で効率を算出しています。


なのでディフェンスレーティングの数値が低いほどそのチームは効率の良いディフェンスが出来ているということになるんです。



八村塁選手の所属するウィザーズはディフェンスレーティングで最下位と低迷しています。

チームのオフェンスが好調なだけに、シーズン序盤からディフェンス面の課題が指摘されてきました。



選手のレーティング

ここまで見てきたチームのレーティングと同様に、選手の場合もレーティングによってオフェンスやディフェンスの効率を推し量ることができます。

ただこの選手のレーティングが少々厄介なのは、選手個人の得点だけでなくその選手が出場している際のチームの得失点やペースを元に算出される点です。


その結果「ラインナップや役割の違いによって選手のレーティングに極端な差が生まれる」「ポジションやマッチアップについて考慮されない」などの問題が生じることもあります。*1

NBA統計分析の第一人者であり『basketball on paper』においてこのレーティングを提唱したDean Oliver氏本人も、選手のレーティングを単独ではなく使用率(USG%)等と複合的に使用することを推奨しています。


今回の記事でその辺りの解説までは出来ませんので、詳しく知りたい方は実際に『basketball on paper』を読んでみるのがオススメです。


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  1. ORtg=100ポゼッションで獲得する得点
  2. DRtg=100ポゼッションで相手に許す失点
  3. 同様に選手のレーティングも存在する




まとめ

今回はレーティングについて紹介しました。

かなり根本的な部分から解説しましたが、なんとなくイメージ出来ましたでしょうか?


それではここで今回解説した内容について改めておさらいしておきましょう。

  1. レーティングとは効率を表す指標
  2. 得点の高さ≠効率の良さ
  3. 平均得点だけでなく攻撃回数の差も考慮する
  4. 攻撃回数を100ポゼッションに統一
  5. ORtg=100ポゼッションで獲得する得点
  6. DRtg=100ポゼッションで相手に許す失点
  7. 同様に選手のレーティングも存在する




最後に

NBAでは今回のレーティングの考え方を元にした「ネットレーティング」というスタッツがよく用いられます。

こちらの記事も合わせてご覧ください。




「用語で解るNBAというカテゴリーでは他にもNBAの解説を投稿していますので是非覗いてみてください。
「用語で解るNBA」カテゴリーの記事一覧




(参考)
https://stats.nba.com/
https://www.basketball-reference.com/about/ratings.html



*1:媒体によって選手レーティングの計算方法は異なる場合がある