日本バスケットボール界のホープとして注目を集める河村勇輝選手は、Bリーグでの実力を認められ、ついにNBAへと挑戦の舞台を移しました。
そんな彼が世界最高峰のバスケットボールリーグであるNBAでどれだけの年俸を得ているのか、またBリーグ時代と比べて契約内容はどう変化したのか、ファンとして気になるところです。
ということで今回の記事では、河村勇輝選手の年俸について解説したいと思います。
NBAでの今後の年俸や契約内容なども詳しく見ていきましょう。
押さえておきたいポイント
"河村勇輝の年俸"を理解するために押さえておきたいポイントはざっくりとこんな感じです。
ではこれらの疑問をしっかりと解決できるように、"河村勇輝の年俸"について紹介していきます。
河村勇輝について
まずは、河村勇輝選手の経歴などをまとめて見ておきましょう。
プロフィールと経歴
河村勇輝選手は、日本のバスケットボール界で最も注目される若手選手の一人です。
バスケ部の顧問を務める父親のもと、幼少期からバスケットボールに親しみ、福岡第一高校時代にはBリーグ特別指定選手としての活躍を通じて一気に注目を集めました。
圧倒的なスピードとボールハンドリングの技術を武器に、国際大会では若くして日本代表の主力選手として活躍。
その活躍が認められ、2024年にはNBAのメンフィス・グリズリーズとの契約を結び、日本人史上4人目となるNBAデビューを果たしています。
これまでに結んだ契約
河村勇輝選手はこれまでに、Bリーグの三遠ネオフェニックス、横浜ビー・コルセアーズ、そしてNBAのメンフィス・グリズリーズと契約を結んできました。
それぞれのチームでの契約内容を以下にまとめます。
まず、河村選手が初めてプロリーグに参加したのは、福岡第一高校在学中の2020年、三遠ネオフェニックスに特別指定選手として加入したときです。
特別指定選手とは、ざっくり言うと「22歳以下の選手でもBリーグの試合に出場できる」という制度で、選手によっては年俸も支払われます。
河村選手はこの制度を利用して、三遠ネオフェニックスで11試合に出場しました。
東海大学に進学後してからも、特別指定選手として横浜ビー・コルセアーズに所属しています。
その後、2022年には東海大学を中退し、横浜ビー・コルセアーズとBリーグ選手契約(プロ契約)を結び、本格的なプロ選手としてのキャリアをスタートさせました。
BリーグでMVP・ベストファイブ・新人賞などBリーグのアワードを総なめにした河村選手は、2024年にいよいよNBAのメンフィス・グリズリーズとエグジビット10契約を結び、NBAチームのトレーニングキャンプに参加します。
トレーニングキャンプやプレシーズンゲームでのパフォーマンスが評価され、河村選手はメンフィス・グリズリーズと2ウェイ契約を締結。
2ウェイ契約とは、NBAとその傘下のGリーグ両方でプレーする契約形態であり、今後はGリーグでの実戦経験を積みながら、NBA選手としてさらなる成長が期待されています。
河村勇輝の試合を視聴する方法
そんな河村選手の試合を見る方法についても紹介しておきます。
2024-25シーズンのNBAの試合は、「NBA Rakuten」「WOWOW」から視聴可能です。
NBA Rakutenは、NBA全試合をライブ配信するというのが最大の特徴です。
さらに、Gリーグも日本人選手所属チームの試合を中心に例年配信されており、河村選手がプレーする今シーズンは特に注目度が高まっています。
一方、WOWOWは週に7試合の試合を視聴可能です。
ただし、Gリーグの配信は過去に行われておらず、またNBAの試合に関しても、グリズリーズの試合が配信されるかどうか定かではありません。
選び方のポイントとしては、NBA全試合やGリーグの試合を観戦したい方にはNBA Rakuten、とりあえず週に7試合見られれば十分という方にはWOWOWが適していると言えるでしょう。
料金に関して、NBA Rakutenは月額4,500円で提供されていますが、楽天モバイルのRakuten最強プランに加入している方は、追加料金なしでNBA Rakutenを利用することができます。
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河村勇輝の年俸まとめ
では、河村選手の年俸について解説します。
これまでの年俸を一覧にまとめました。
河村勇輝の年俸一覧
シーズン | 年俸額 |
---|---|
2019-20 | 0円 |
2020-21 | 0円 |
2021-22 | 0円 |
2022-23 | 460万円 |
2023-24 | 1億円 |
2024-25 | 8600万円 |
特別指定選手、Bリーグ、NBAの期間に分けて、それぞれの年俸を詳しく見てみましょう。
特別指定選手(2019〜2022年)
特別指定選手契約は、22歳以下のバスケットボール選手を対象とし、連盟の垣根を越えて個々の才能に応じた成長環境を提供することを目的に設けられた制度です。
この契約には、プロ契約とアマチュア契約の2種類があり、プロ契約を結んだ場合、基本年俸の上限が460万円で、さらに試合成績などに応じたインセンティブを受け取ることができます。
ただし、Bリーグの規程には「他連盟に選手登録している選手との契約は、アマチュア契約のみとする」との記載があり、高校生や大学生など部活に所属する選手は、プロ契約を結ぶことができません。
つまり、河村勇輝選手は、福岡第一高校および東海大学在籍時に特別指定選手契約を結んでいましたが、いずれもアマチュア契約であったため、年俸は支払われていないことになります。(交通費、宿泊費、備品手当、食事手当、保険料、その他クラブが必要と認めた手当は支給される)
Bリーグ(2022〜2024年)
Bリーグ選手の年俸は原則として公開されていないものの、リーグの規定や報道情報からある程度の推測が可能です。
まず、Bリーグの規定では、B1リーグにおける新人選手の年俸上限は460万円と定められています。(別途インセンティブあり)
東海大学を中退して、2022-23シーズンに横浜ビー・コルセアーズと初のBリーグ選手契約(プロ契約)を結んだ河村勇輝選手は、新人選手枠として年俸上限の460万円で契約したとみていいでしょう。
その後、2023年6月に河村選手は横浜ビー・コルセアーズと、2023-24シーズンからの3年契約を締結しました。
契約金額は非公開ですが、一部の報道によれば、1年あたり約1億円規模の年俸と推定されています。
他チームからは2億円規模のオファーがあったという報道もあり、実際にはより高額な年俸を受け取ることもできたようです。
こういった報道からも、河村選手の市場価値が急上昇していることがうかがえます。
NBA(2024年〜)
|契約内容
- エグジビット10契約
- 2ウェイ契約
|年俸額
- 2024-25シーズン:約8600万円
2024年7月、河村勇輝選手はNBAのメンフィス・グリズリーズとエグジビット10契約を結び、トレーニングキャンプおよびプレシーズンゲームに参加しました。
エグジビット10契約は、若手選手がキャンプやプレシーズンに参加し、NBA入りを目指すための契約形態ですので、選手はシーズン開幕前にウェイブ(解雇)されるか、チームと別の契約を結ぶことになります。
河村選手の場合は、プレシーズンゲームでの活躍が高く評価され、2024年10月20日にグリズリーズと2ウェイ契約を締結しました。
2ウェイ契約とは、NBAでの経験が4年未満の若手選手を対象にした特別な契約のことで、2024-25シーズンの年俸は一律578,577ドル(約8,600万円)です。
この金額は、2024-25シーズンのNBAルーキー最低年俸1,157,153ドル(約1億7000万円)の半分ですので、河村選手の実績からすると少なく感じますが、2ウェイ契約によりNBAとGリーグの両方でプレーするというチャンスを得ることができます。
NBAで一流選手との対戦を通じて実力を高めつつ、Gリーグでは豊富な出場時間を確保し実戦経験を積むことで、今後さらに大きな年俸の契約を掴み取ることも夢ではありません。
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NBAでの年俸は今後どうなるか
NBAで挑戦を続ける河村選手ですが、今後どのような年俸を稼ぐことができるのでしょうか。
2ウェイ契約を結んでいる河村選手には、この先大きく分けて3つの契約が考えられます。
- 2ウェイ契約を維持する
- NBA本契約に昇格する
- Gリーグ契約に降格する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
2ウェイ契約を維持した場合
今後の契約パターンとしてまず考えられるのは、現在と同じ2ウェイ契約を維持することです。
NBAでの経験が4年未満であれば、2ウェイ契約は複数シーズンにわたり結ぶことが可能で、河村選手は来季以降もこの契約形態でプレーする可能性があります。
2ウェイ契約を結んでいる選手は通常、NBAロスター入りの当落線上に位置しており、シーズンを通じて契約が続く場合もあれば、別のチームと新たに2ウェイ契約を結ぶケースも珍しくありません。
実際、過去に渡邊雄太選手もメンフィス・グリズリーズやトロント・ラプターズと2ウェイ契約を結び、数シーズンにわたってNBAの経験を積んでいます。
2ウェイ契約の年俸は現在、NBA在籍年数や契約の継続回数に関わらず、一律578,577ドル(約8,600万円)と定められていますので、河村選手が来季以降も2ウェイ契約を結んだ場合、年俸も同額となる見込みです。
ただし、2ウェイ契約の年俸はNBAの労使協定に基づき、選手会との交渉を通じて過去に何度も見直されているため、今後また契約内容や年俸が改定される可能性があります。
NBA本契約に昇格した場合
NBAでは、2ウェイ契約からNBA本契約に切り替えることが可能です。
通常、NBAチームは2ウェイ契約の選手に対し、選手と交渉なしに、残りの契約期間を最低年俸のNBA本契約に切り替えることができます。
ただ、多くの2ウェイ契約は1年契約ですので、その契約が終了すると選手はフリーエージェントとなり、有望な若手選手に他チームへ移籍されてしまうかもしれません。
このリスクを回避するため、チームは2ウェイ契約からNBA本契約へ切り替える段階で選手と交渉を行い、長期の契約を締結するケースが多いです。
2ウェイ契約は、最長2年間までの契約と定められていますが、NBA本契約は最長4年間の契約を結ぶことができ、さらに年俸に関しても大幅な昇給が見込まれます。
例えば、河村選手のチームメイトであるスコッティ・ピッペンJrは、2024-25シーズン開幕前に2ウェイ契約からNBA本契約に昇格したことで、4年総額9,608,931ドル(約14億6,500万円)という大型契約を獲得しました。
このように、2ウェイ契約からNBA本契約への昇格は、多くの若手選手が目指す次のステップであり、NBAでのキャリアと収入を飛躍的に伸ばす絶好のチャンスです。
河村選手も今後の活躍によって、このNBA本契約を勝ち取る可能性が十分にあり、彼の成長と実績次第でさらなる年俸アップやキャリアの発展が期待されます。
Gリーグ契約に降格した場合
NBA選手には、常にウェイブ(解雇)というリスクがつきものであり、河村選手も例外ではありません。
もしウェイブされた場合、新たなチームからオファーがなければフリーエージェントとなり、引き続きNBAでの挑戦を望むならGリーグでのプレーが考えられます。
選手が「チーム」と契約を結ぶNBA本契約や2ウェイ契約と異なり、Gリーグの契約形態は、選手が「リーグ」と契約を結ぶという点が特徴的です。
契約は1年単位で、2024年現在、基本年俸は40,500ドル(約600万円)と定められています。
ただし、シーズン開幕前にNBAチームとエグジビット10契約を結んでいた場合、特定の条件を満たすと最大75,000ドル(約1,100万円)のボーナスを追加で受け取ることができます。
たとえば、富永啓生選手はエグジビット10契約を経てGリーグのインディアナ・マッドアンツに所属しているため、年俸とボーナスの両方を受け取る契約となりました。
この先、河村選手がNBAにこだわらず、より高い競技レベルや待遇を求めるなら、Gリーグではなく他の海外リーグに挑戦する選択肢も視野に入ってくるでしょう。
特にヨーロッパやオーストラリアのプロリーグには、実力と実績が評価されやすい環境が整っているため、今後のキャリアプランにおいて検討される可能性も少なからずあります。
河村選手の今後の動向から、目が離せません。
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