NBAには世界中から多種多様な選手たちが集まります。
当然そんな彼らが記録するスタッツもまた個性豊か。
中でも際立った記録を数々残しているのが、ゴールデンステートウォリアーズのドレイモンド・グリーンです。
今回はグリーンがこれまでに残してきた異常なスタッツを厳選して紹介したいと思います。
押さえておきたいポイント
"グリーンの異常なスタッツ"を理解するために押さえておきたいポイントはざっくりとこんな感じです。
- ドレイモンド・グリーンって?
- NBAでの成績は?
- どんな変わったスタッツがある?
- それはいつ記録した?
ではこれらの疑問をしっかりと解決できるように、"グリーンの異常なスタッツ"を紹介していきます。
ドレイモンド・グリーン
まずはドレイモンド・グリーンという選手について改めて紹介しておきたいと思います。
ここでは彼の簡単なプロフィール、NBAでのキャリアスタッツについて見ていきましょう。
プロフィール
大学には4年間通い、カンファレンスのMVPや最優秀守備選手賞を受賞しています。
今でこそNBA屈指のオールラウンダーとして評価されているグリーンですが、ドラフトでは2巡目全体35位指名。
2巡目指名からこれだけ成り上がるというのは非常に稀有な例です。
キャリアスタッツ
- キャリア平均:8.8 PTS 6.9 REB 5.3 AST
- FG:43.6%(3.2 / 7.3)
- 3P:31.6%(0.9 / 2.8)
- FT:71.5%(1.5 / 2.1)
ご覧の通りオールラウンドな活躍でウォリアーズの中核を担ってきたグリーン。
これまでに3度のNBA制覇・3度のオールスター選出を果たしています。
グリーンといえばディフェンス能力の高さも特徴の選手。
2015年からは3年連続でオールディフェンシブチームに選出され、2017年には最優秀守備選手賞を受賞しました。
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グリーンの異常なスタッツ
ではここから本題であるグリーンのスタッツを紹介していきます。
それぞれの達成時期や記録の異常さに注目してみていきましょう。*1
5×5

- 2015/12/11(vs Boston Celtics)
- 24PTS 11REB 8AST 5STL 5BLK
5×5とは試合で「5以上」の数字を「5部門」で記録する、つまり5得点・5アシスト・5リバウンド・5スティール・5ブロックを同時に達成するということ。
NBAで過去に13人しか成し遂げていない珍しい記録ですが、グリーンはNBA4年目となる2014-15シーズンに達成しました。
実はグリーンの場合5スティールや5ブロックという難しい部門はクリアしているにも関わらず、得点が4点しかとれていない試合があったりします。
他の選手とは違った理由で5×5に一度しか届いていないというのも、グリーンらしい異常なスタッツです。
1000PTS・500REB・500AST・100BLK・100STL

- 2015-16シーズン
- 1131 PTS 769 REB 598 AST 119 STL 113 BLK
続いては2015-16シーズンにこっそりグリーンが残していた、1000PTS・500REB・500AST・100BLK・100STLという記録。
これはNBAでスティールが公式に記録されるようになった1973年以降、グリーンだけが達成している史上最もオールラウンドな成績です。
そもそも500AST・100BLK・100STLという記録を同時に達成したのが、NBAの歴史でグリーンただ1人。
こういった記録からも、グリーンが如何に特異な選手なのかよく分かります。
得点を含まないトリプルダブル

- 2017/02/10(vs Memphis Grizzlies)
- 4 PTS 11 REB 10 AST 10 STL
翌年2016-17シーズンには、得点を含まないトリプルダブルという記録も達成しました。
もちろんこんな記録はNBA史上初めて。
10リバウンド10アシスト10スティールができるような選手は、得点も10点以上でクアドラプルダブルに到達するのが自然です。
過去グリーン以外で唯一10リバウンド10アシスト10スティールを達成したアルビン・ロバートソンは、その試合で20得点をあげクアドラプルダブルを達成しています。
もちろんクアドラプルダブルも稀有な記録ですが、達成者が4人いるというのも事実。
つまりこの試合の得点が4点だったことで、クアドラプルダブルよりも異常な記録としてNBAの歴史に刻まれることになりました。
FG0本で15AST・5REB・5STL

2020-21シーズンにはFG0本で15AST・5REB・5STLという記録も達成しています。
この試合グリーンはフィールドゴール2本を外し、フリースローの2得点のみでした。
しかしながら得点以外の部分では15アシスト6リバウンド7スティールをマークし、ステフィン・カリーの57得点にも大きく貢献しています。
ちなみにNBAでスティールが記録されるようになった1973年以降、他にこの記録を達成したのはミネソタティンバーウルブズ時代のシドニー・ロウだけです。
得点よりもアシスト・リバウンドが多いシーズン

- 2020-21シーズン
- 444 PTS 449 REB 558 AST
同じ2020-21シーズンのグリーンは、得点よりもアシスト・リバウンドが多いという異常な記録も残しています。
30試合以上出場した選手では、NBA史上初となる記録です。
得点だけをみるとキャリアで3番目に低い平均7.0得点でしたが、7.1リバウンドと8.9アシストはキャリアハイの数字。
若手の多いチームがプレーイントーナメントまで到達できたのも、彼のファシリテーターとしての能力によるところが大きいのは間違いありません。
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*1:ここで紹介するのはスタッツは記事作成時点のhttps://stats.nba.com/より抜粋