2020年、世界のスポーツリーグは新型コロナウイルスの拡大によって様々な影響を受けました。
中にはその年の開催自体が中止になってしまったものもあります。
その一つがドリューリーグです。
毎年夏になるとドリューリーグという言葉がよくSNSなどで流れてきますが、NBAに最近興味を持った人にとってはあまり馴染みのない言葉かもしれません。
ということで今回はNBAとも関係の深いドリューリーグについて紹介したいと思います。
押さえておきたいポイント
"ドリューリーグ"を理解するために押さえておきたいポイントはざっくりとこんな感じです。
- ドリューリーグって?
- 毎年開催されている?
- 歴史あるリーグなの?
- NBA選手も参加している?
- ドリューリーグのギアがある?
ではこれらの疑問をしっかりと解決できるように、"ドリューリーグ"について紹介していきます。
ドリューリーグ
まずはドリューリーグの基本的な概要から見ておきましょう。
ここでは「ドリューリーグとは」「歴史」というポイントを紹介します。
ドリューリーグとは
ドリューリーグ(Drew League)は毎年夏頃に開催されているプロアマ参加のバスケットボールリーグです。
いわゆるマイナーリーグにあたるドリューリーグには、プロを目指す学生やアマチュア選手、オフシーズン中のプロなどが参加します。

数多のマイナーリーグが存在するバスケットボール大国アメリカ。
そんなアメリカにおいても一際異彩を放つドリューリーグに参加するのは、国内のみならず世界中から集まったバスケットボールプレーヤーたちです。
過去にはBリーグで活躍中の並里成選手らも参戦しました。
一体なぜこのドリューリーグにそれだけ世界中から注目が集まるのでしょうか。
その一番の理由はやはりレベルの高さにあります。
プロが参加するマイナーリーグはあれど、現役バリバリのNBA選手たちが参加するリーグはまず他にありません。
NBAの得点王やシーズンMVP獲得者とマッチアップするなんて世界中のバスケットボール選手の憧れですからね。
実際ドリューリーグではアマチュア選手とレブロン・ジェームズがマッチアップしたりもします。
次はそんなハイレベルなドリューリーグがどのように作り上げられたのか。
その歴史をざっくり紐解いてみましょう。
歴史
ドリューリーグはアルビン・ウィリスが1973年に設立。
設立当初は僅か6チームのみが参加する小規模なリーグでした。
ウィリスは得点の記録やレフェリーの手配など必要な業務を全てこなし、地元の若者たちが全力でプレーできる環境を整えます。
地域にそういったコミュニティーがあることが、少年たちを犯罪などの悪影響から遠ざける事にも繋がると考えていたからです。

実際ドリューリーグの評判が広がるにつれて大学の有力選手やプロリーグの選手たちも参加し始め、6つしか無かったチームも1980年代後半には10チーム以上に増加。
遂には現役のNBA選手が参加するほどのリーグへと成長を遂げました。
参加選手、チーム数、観客を順調に伸ばしたドリューリーグですが、リーグの人気は2011年に大きく拡大します。
その背景にはNBAが大きく関わっていました。
次はそんなドリューリーグとNBAの関係についても見ていきましょう。
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NBAとドリューリーグ
ここではNBAとドリューリーグの関係について紹介します。
「2011年ロックアウト」「歴代の参加選手」というポイントから見ていきましょう。
2011年ロックアウト
2011年のオフシーズン、NBAでは新たな労使協定策定のため団体交渉が行われていました。
しかしサラリーキャップに関する交渉でオーナー側と選手会の意見が対立。
交渉が難航した結果シーズン開幕までに双方が合意に至ることはありませんでした。
そしてリーグは1999年以来のロックアウトに突入します。
ロックアウトとは要するに交渉が成立するまで全ての試合をキャンセルするということ。
結果的にこの時のロックアウトは7月から12月に渡って行われました。
選手たちはロックアウト期間中もシーズン開幕に向けて日々ワークアウトに励みます。
しかしワークアウトだけでは物足りず、より実践的なレベルを求めるNBA選手たち。
ハードな競争を欲する選手たちにとってドリューリーグは打ってつけの環境だったわけです。
NBAロックアウトをきっかけに2011年のドリューリーグには数多くのNBA選手たちが参加しました。
その中にはコービー・ブライアントといったオールスター選手たちの姿も。
この2011年に起こったNBA選手大量参戦によってドリューリーグは一気に注目を集める事になったんです。
歴代の参加選手
ではこれまでにドリューリーグへ参加したNBA選手たちを見ていきましょう。

- Kobe Bryant
- DeMar DeRozan
- Kevin Durant
- Paul George
- James Harden
- Chris Paul
- Trae Young
- Julius Randle
- Hassan Whiteside
- Baron Davis
他にも数多くのNBA選手たちがドリューリーグに参加してきましたが、ここでは全て紹介しきれませんので興味がある方はドリューリーグの公式サイトをチェックしてみてください。
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ギアとドリューリーグ
人気の拡大に伴い、ドリューリーグに関連するギアも充実しました。
ここではギアとドリューリーグについても紹介しておきます。
NIKE
先述の通り2011年に起こったNBAロックアウトをきっかけにドリューリーグは世界中から大きな注目が集りました。
そうなると企業もドリューリーグを放っておきません。
リーグ設立40周年となる2013年にはあのナイキがドリューリーグのスポンサーに就任します。
ナイキがスポンサーになった事でユニフォームなどもプロリーグと遜色のないレベルに。
現在もバスケとファッションは切っても切り離せない関係にあり、その文化はドリューリーグにも脈々と受け継がれています。
AIR FORCE 1 LOW "DREW LEAGUE"
2020年7月にはナイキから新たにAIR FORCE 1 LOW "DREW LEAGUE"が発売され日本でも話題になりました。
バスケットボールの枠を超えてドリューリーグという文化が広まっている証拠ですね。
NBAファンとしても是非ゲットしておきたい一足です。
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- ナイキがドリューリーグのスポンサーに
- 数々のギアが発売されている
まとめ
今回はドリューリーグについてざっくりと紹介しました。
残念ながら2020年の開催は中止となってしまいましたが、来年以降の開催時にはNBA選手の参加に注目してみて下さい。
では今回紹介した内容を改めておさらいしておきましょう。
- 毎年夏頃に開催されている
- プロアマ参加のマイナーリーグ
- 学生からNBA選手まで幅広く参加する
- 1973年にアルビン・ウィリスが設立
- 6チームから始まり徐々規模が拡大した
- NBAは2011年ロックアウトに突入
- 多くのNBA選手がドリューリーグに参戦
- リーグの注目度は一気に高まる
- ナイキがドリューリーグのスポンサーに
- 数々のギアが発売されている
最後に
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(参考)
http://www.drewleague.com/
https://bleacherreport.com/articles/1704443-everything-you-need-to-know-about-nba-star-studded-summer-league-the-drew