※ 2021年5月追記
以前このブログではトリプルダブルにまつわる色々な記録を紹介しました。
過去にも多くのレジェンド達がトリプルダブルに関する記録を残していますが、現代のNBAにおけるトリプルダブルを語る上でラッセル・ウエストブルックは欠かせません。
ただウエストブルックはこれまでトリプルダブル以外にも数々の偉業を成し遂げています。
今回はそんなウエストブルックが残した中でも特にエグいスタッツ10選を紹介したいと思います。
押さえておきたいポイント
"ラッセル・ウエストブルックが記録したエグいスタッツ"を理解するために押さえておきたいポイントはざっくりとこんな感じです。
- どんなエグいスタッツを記録したの?
- いつ達成した?
- それは珍しい記録なの?
- 誰か他の選手も達成してる?
ではこれらの疑問をしっかりと解決できるように、"ラッセル・ウエストブルックが記録したエグいスタッツ"について紹介していきます。
エグいスタッツ10選
では早速ラッセル・ウエストブルックが記録したエグいスタッツを紹介していきます。
シーズン平均トリプルダブル
- 2016-17:31.6 PTS 10.4 AST 10.7 REB
- 2017-18:25.4 PTS 10.3 AST 10.1 REB
- 2018-19:22.9 PTS 10.7 AST 11.1 REB
ウエストブルックが残した数多くの記録の中で、間違いなく後世に語り継がれていくのがシーズン平均トリプルダブルですね。
1961-62シーズンにオスカー・ロバートソンが史上初のシーズン平均トリプルを達成してから50年以上の時を経て、この大記録はNBAに再び蘇ることとなりました。
しかもこの大記録を3年連続で達成したわけですからまさに異次元の存在です。
※ 2021年5月 追記
2020-21シーズン、ワシントンウィザーズに所属するウエストブルックがシーズン平均トリプルダブルを達成しました。
- 2020-21:22.2 PTS 11.7 AST 11.5 REB
これで通算4度目のシーズン平均トリプルダブルを達成したことになります。
歴代最短出場でトリプルダブル
- 2014/03/04(vs Philadelphia 76ers)
- 出場時間:20分17秒
- 13 PTS 14 AST 10 REB
最も短い出場時間でのトリプルダブルは、2014年にウエストブルックが記録した20分17秒です。
ちなみにこれはまだウエストブルックがNBAで記録した通算8回目のトリプルダブル。
怪我で長期離脱もあったシーズンでしたが、既にトリプルダブルマシーンの片鱗を見せていますね。
歴代最多ASTのトリプルダブル
- 2019/01/10(vs San Antonio Spurs)
- 24 PTS 24 AST 13 REB
ウエストブルックは24アシストのトリプルダブルという記録も残しています。
これは1985年アイザイア・トーマス、2010年ラジョン・ロンドと並んでNBAのトリプルダブル史上最多のアシスト数です。
ちなみに2000年以降に「20得点20アシスト」のトリプルダブルを達成したのはウエストブルックただ一人だけです。
パーフェクトトリプルダブル
- 2017/03/22(vs Philadelphia 76ers)
- 18 PTS 14 AST 11 REB
- FG100%(6/6)、FT100%(6/6)
この試合ウエストブルックはフィールドゴールとフリースローが100%、つまりシュートを一本も外さないパーフェクトのトリプルダブルを達成しました。
NBAでパーフェクトトリプルダブルが記録されたのは1970年以来初で、これまでの歴史を振り返ってもたった3人しかいません。*3
2017年といえば、ウエストブルックが初のシーズンMVPを獲得した年ですね。
25PTS-20AST-10REB
- 2016/12/17(vs Phoenix Suns)
- 26 PTS 22 AST 11 REB
ウエストブルックが初のシーズン平均トリプルダブルを達成したこの年、実は26得点22アシスト11リバウンドという凄まじい数字も残していたんです。
NBAで25PTS-20AST-10REBを記録したのは、ウエストブルックを含めてこれまでたったの4人だけ。
オスカー・ロバートソン、マジック・ジョンソン、アイザイア・トーマスという並びを見るだけでも、この記録の凄さがよく分かりますね。
20PTS-20AST-20REB
- 2019/04/02(vs Los Angeles Lakers)
- 20 PTS 21 AST 20 REB
2019年には、これまでウィルト・チェンバレンだけしか達成できなかった20-20-20という大記録にも到達しました。
ウエストブルックはこのとき2年連続でシーズン平均トリプルダブルを達成している最中で、彼がトリプルダブルを記録することに対して私たちNBAファンも特に目新しさを感じなくなっていた頃です。
そんな中ウエストブルックは、20得点21アシスト20リバウンドという目の覚めるようなスタッツを残します。
20-20-20なんて記録はこの先もう2度とお目にかかることがないかもしれません。
5試合連続30得点以上のトリプルダブル
- 2017/03/26:39 PTS 13 AST 11 REB
- 2017/03/27:37 PTS 10 AST 13 REB
- 2017/03/29:57 PTS 11 AST 13 REB
- 2017/03/31:32 PTS 12 AST 15 REB
- 2017/04/02:40 PTS 10 AST 13 REB
2016-17レギュラーシーズンの終盤、ウエストブルックは5試合連続で30得点以上のトリプルダブルをマークしました。
あのジェームズ・ハーデンやマジック・ジョンソンでも30得点以上のトリプルダブルは3試合連続が最高記録ですので、この記録がどれだけ異常なのかは言うまでもありません。
シーズン平均30PTS-10AST
- 2016-17:31.6 PTS 10.4 AST
自身初のシーズン平均トリプルダブルを達成した年の記録です。
実はこのシーズンに記録した平均31.6得点10.4アシストという数字だけでも素晴らしい成績なんです。
平均30得点10アシストは、過去にオスカー・ロバートソンとタイニー・アーチボルドだけしか到達していません。
どうしてもシーズン平均トリプルダブルに目が行きがちですが、こっそりとこんな大記録も達成していたんですね。
シーズン平均30PTS-10REB
- 2016-17:31.6 PTS 10.7 REB
こちらもウエストブルックが初めてシーズン平均トリプルダブルを達成した年の成績。
31.6得点10.7リバウンドという数字も見逃せません。
NBAで平均30得点10リバウンドを達成したのはたった10人だけ。
しかもその達成者は皆ビッグマン全盛期に活躍したセンターやフォワードの選手ばかりですので、190cmのガードがこれだけの成績を残すのは極めて異例です。
まとめ
今回はラッセル・ウエストブルックが記録した中でも、選りすぐりのエグいスタッツを10コ紹介しました。
これだけ歴代のレジェンドたちと肩を並べるような記録を残しているわけですから、引退後には間違いなく殿堂入りするでしょう。
今後もどんなエグい記録が見られるのか非常に楽しみですね。