以前このブログでは"マックス契約"についての解説を行いました。
今回はその記事の中でも解説した"スーパーマックス契約"に注目してみようと思います。
実際にスーパーマックス契約を結んだ選手や、今後スーパーマックス契約を結ぶかもれないと言われている選手を具体的なサラリー金額とともに紹介をしていきます。
押さえておきたいポイント
"スーパーマックス契約"を理解するために押さえておきたいポイントはざっくりとこんな感じです。
- スーパーマックス契約って何?
- ケビン・デュラントルールって?
- これまでに誰が結んだの?
- 今後は誰が結びそうなの?
ではこれらの疑問をしっかり解決できるように、"スーパーマックス契約"について説明していきます。
スーパーマックス契約
まずはスーパーマックス契約というものをざっくり確認しておきたいと思います。
ここでは「スーパーマックス契約」と「ケビン・デュラント ルール」に注目して見ていきましょう。
スーパーマックス契約とは
NBAにおいてベテラン特定選手(Designated Veteran Player)と呼ばれる選手たちは、「最大5年の契約」を「サラリーキャップの35%」の金額で結ぶことが可能です。*1
このベテラン特定選手が結ぶ契約のことをスーパーマックス契約と呼んでいます。
タイミング:NBA在籍7〜9年目の再契約/契約延長
マックス契約との違い:5年30% → 5年35%
ちなみにベテラン特定選手になることが出来るのは、「ルーキーからそのチームに在籍していた選手」もしくは「ルーキー契約中にトレードで移籍してきた選手」です。
つまりスーパーマックス契約は、基本的にずっと同じチームにいた生え抜きの選手が対象の契約ということになります。
これは2016年にケビン・デュラントがゴールデンステート ウォーリアーズへ電撃移籍したことによって、CBAが2017年に定めた比較的新しいルールです。*2
なのでスーパーマックス契約を結ぶ際の基準となるものを"ケビン・デュラント ルール"と呼んだりします。
次はそのケビン・デュラント ルールについて見ていきましょう。
ケビン・デュラント ルール
正式には"Designated Veteran Player 35% Max Criteria"という契約基準なのですが、一般的に"ケビン・デュラント ルール"と呼ばれます。
この基準を満たした選手はベテラン特定選手としてスーパーマックス契約を結ぶことが出来るんです。
"ALL-NBA Team(1st~3rd)"に直近のシーズンに選出or3年以内に2度選出
"DPOY(最優秀守備選手)"を直近のシーズンで受賞or3年以内に2度受賞
"MVP"を直近3シーズン以内に受賞
この基準を1つでも満たした選手は、スーパーマックス契約つまり「最大5年の契約」を「サラリーキャップの35%」の金額で結ぶことができます。*3 *4
先ほども触れましたが、そもそもこのルールは当時OKCサンダーに所属していたケビン・デュラントがウォーリアーズに電撃移籍したことがキッカケです。
そこからウォーリアーズはNBAファイナル2連覇を達成し、デュラント本人もファイナルMVPを2年連続で受賞。
一方のサンダーはカンファレンスファイナルにすら進めませんでした。
このようなリーグを代表するベテランスター選手がFA移籍で抜けてしまうことは、チームだけでなくリーグにも大きな影響を与えてしまいます。
そこで2017年にCBAはベテラン選手がスーパーマックス契約を結べるようにし、他のチームよりもこれまで在籍してきたチームが有利に残留交渉できるようにしたんです。
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- 最大5年契約、サラリーキャップの35%の金額
- 7〜9年目の契約延長/再契約時
- ベテラン特定選手が結ぶ契約
- 基本的に生え抜きの選手のみ
- ケビン・デュラント ルールという基準がある
スーパーマックス契約を結んだ選手
ではここからは実際にスーパーマックス契約を結んだ選手を紹介していきます。
それぞれの契約金額や、ケビン・デュラント ルールの対象となった受賞歴を合わせてご覧ください。*5
Stephen Curry
- チーム:Golden State Warriors
- 契約内容:5年 $201M
契約内容まとめ(スクロール可能)
シーズン | サラリー | 備考 |
---|---|---|
2009-10 | $2,710,560 | 2009年 全体7位指名 |
2010-11 | $2,913,840 | - |
2011-12 | $3,117,120 | - |
2012-13 | $3,958,742 | - |
2013-14 | $9,887,642 | ALL-NBA 2nd team |
2014-15 | $10,629,213 | MVP , ALL-NBA 1st team |
2015-16 | $11,370,786 | MVP , ALL-NBA 1st team |
2016-17 | $12,112,359 | ALL-NBA 2nd team |
2017-18 | $34,682,550 | ALL-NBA 3rd team |
2018-19 | $37,457,154 | ALL-NBA 1st team |
2019-20 | $40,231,758 | - |
2020-21 | $43,006,362 | - |
2021-22 | $45,780,966 | - |
CBAの新労使協定でスーパーマックス契約が解禁となった2017年7月1日、ステフィン・カリーは5年 $201Mの契約に合意しました。
これはスーパーマックス契約の第1号であり、当時NBA史上最高額の契約として大いに話題になりましたね。
この契約を結んだ2017年の時点で既に2度のMVPに輝いていますので、それだけ評価されて当然の選手でしたし、むしろ以前の契約額が低すぎたと言ってもいいかもしれません。
James Harden
- チーム:Houston Rockets
- 契約内容:4年 $169Mの契約延長
契約内容まとめ(スクロール可能)
シーズン | サラリー | 備考 |
---|---|---|
2009-10 | $4,054,160 | 2009年 全体3位指名 |
2010-11 | $4,304,520 | - |
2011-12 | $4,604,760 | - |
2012-13 | $5,820,416 | ALL-NBA 3rd team |
2013-14 | $13,668,750 | ALL-NBA 1st team |
2014-15 | $14,693,906 | ALL-NBA 1st team |
2015-16 | $15,719,062 | - |
2016-17 | $26,540,100 | ALL-NBA 1st team |
2017-18 | $28,299,399 | MVP , ALL-NBA 1st team |
2018-19 | $30,570,000 | ALL-NBA 1st team |
2019-20 | $38,199,000 | ALL-NBA 1st team |
2020-21 | $41,254,920 | - |
2021-22 | $44,310,840 | - |
2022-23 | $47,366,760 | - |
ジェームズ・ハーデンは2016-17シーズンに自身3度目となるALL-NBA 1stチームに選出。
人気・実績ともにヒューストン ロケッツのエースとなったハーデンは、その年のオフシーズンに4年 $169Mの契約延長に合意します。
残っている契約と合わせると6年 $228Mという大型契約で、カリーの史上最高額をすぐに上回る結果となりました。
ちなみにハーデンはオクラホマシティー サンダーでキャリアをスタートした選手ですが、ルーキー契約中にロケッツへとトレードされていますので、スーパーマックス契約(ベテラン特定選手)の条件を満たしているんですね。
John Wall
- チーム:Washington Wizards
- 契約内容:4年 $170Mの契約延長
契約内容まとめ(スクロール可能)
シーズン | サラリー | 備考 |
---|---|---|
2010-11 | $5,144,280 | 2010年 全体1位指名 |
2011-12 | $5,530,080 | - |
2012-13 | $5,915,880 | - |
2013-14 | $7,459,924 | - |
2014-15 | $13,701,250 | - |
2015-16 | $14,728,844 | - |
2016-17 | $15,756,438 | ALL-NBA 3rd team |
2017-18 | $18,063,850 | - |
2018-19 | $19,169,800 | - |
2019-20 | $38,199,000 | - |
2020-21 | $41,254,920 | - |
2021-22 | $44,310,840 | - |
2022-23 | $47,366,760 | - |
ジョン・ウォールは2016-17シーズンにALL-NBA 3rdチームに選出され、その年のオフシーズン2017年7月に「4年 $170Mの契約延長」を結びました。
生え抜きのフランチャイズプレイヤーとして活躍が期待されるウォールでしたが、そこから怪我に悩まされ、2019年にはアキレス腱の断裂という大怪我にみまわれてしまいます。
スーパーマックス契約を結んだ選手の戦線離脱ですので、チームは戦力的にも財政的にも苦しい状況となってしまいました。
Russell Westbrook
- チーム:Oklahoma City Thunder
- 契約内容:5年 $205Mの契約延長
契約内容まとめ(スクロール可能)
シーズン | サラリー | 備考 |
---|---|---|
2008-09 | $3,493,680 | 2008年 全体4位指名 |
2009-10 | $3,755,640 | - |
2010-11 | $4,017,720 | ALL-NBA 2nd team |
2011-12 | $5,082,416 | ALL-NBA 2nd team |
2012-13 | $13,668,750 | ALL-NBA 2nd team |
2013-14 | $14,693,906 | - |
2014-15 | $15,719,062 | ALL-NBA 2nd team |
2015-16 | $16,744,218 | ALL-NBA 1st team |
2016-17 | $26,540,100 | MVP , ALL-NBA 1st team |
2017-18 | $28,299,399 | ALL-NBA 2nd team |
2018-19 | $35,654,150 | ALL-NBA 3rd team |
2019-20 | $38,506,482 | ALL-NBA 3rd team |
2020-21 | $41,358,814 | - |
2021-22 | $44,211,146 | - |
2022-23 | $47,063,478 | - |
ケビン・デュラントが抜けたチームとしては不安の大きい2016-17シーズンでしたが、ラッセル・ウェストブルックはオスカー・ロバートソン以来となるシーズン平均トリプルダブルを達成し自身初のMVPに輝きます。
そしてシーズンオフの2017年9月に「5年 $205Mの契約延長」に合意。
これで残っている契約と合わせて「6年 $233M」という大型契約が成立し、ハーデンを超える史上最高額の契約となりました。
Damian Lillard
- チーム:Portland Trail Blazers
- 契約内容:4年 $191Mの契約延長
契約内容まとめ(スクロール可能)
シーズン | サラリー | 備考 |
---|---|---|
2012-13 | $3,065,040 | 2012年 全体6位指名 |
2013-14 | $3,202,920 | ALL-NBA 3rd team |
2014-15 | $3,340,920 | - |
2015-16 | $4,236,286 | ALL-NBA 2nd team |
2016-17 | $24,328,425 | - |
2017-18 | $26,153,057 | ALL-NBA 1st team |
2018-19 | $27,977,689 | ALL-NBA 2nd team |
2019-20 | $29,802,321 | ALL-NBA 2nd team |
2020-21 | $31,626,953 | - |
2021-22 | $39,344,970 | - |
2022-23 | $42,492,568 | - |
2023-24 | $45,640,165 | - |
2024-25 | $48,787,763 | - |
2018-19シーズンにチームを19年ぶりのカンファレンスファイナルに導いたデイミアン・リラードは、自身もALL-NBA 2ndチームに選出されました。
そのシーズンオフに「4年 $191Mの契約延長」を結び、最終年の2022-23シーズンには1年で$54Mという破格の年俸になると報じられています。
カリーのスーパーマックス契約から僅か2年ですが、選手の年俸は年々上昇が進んでいることがよくわかりますね。
Giannis Antetokounpo
- チーム:Milwaukee Bucks
- 契約内容:5年 $228.2Mの契約延長
契約内容まとめ(スクロール可能)
シーズン | サラリー | 備考 |
---|---|---|
2013-14 | $1,792,560 | 2013年 全体15位指名 |
2014-15 | $1,873,200 | - |
2015-16 | $1,953,960 | - |
2016-17 | $2,995,420 | ALL-NBA 2nd team |
2017-18 | $22,471,911 | ALL-NBA 2nd team |
2018-19 | $24,157,304 | MVP , ALL-NBA 1st team |
2019-20 | $25,842,697 | MVP , ALL-NBA 1st team , DPOY |
2020-21 | $27,528,088 | - |
2021-22 | $39,344,970 | - |
2022-23 | $42,492,568 | - |
2023-24 | $45,640,165 | - |
2024-25 | $48,787,763 | - |
2025-26 | $51,935,360 | - |
※ 2020年12月 追記
2020年12月16日、ミルウォーキーバックスがヤニス・アデトクンボと契約延長に合意したとの発表がありました。
複数のチームが獲得に動いていたヤニスですが、結果的にはバックスとの契約延長に至ったようです。
これは史上6人目となるスーパーマックス契約で、現地報道によると5年 $228.8Mという超大型契約。
2年連続シーズンMVPや最優秀守備選手賞など個人としての栄光を数々掴んできたヤニスは、悲願のNBA制覇をミルウォーキーで果たすことに決めたようです。
Joel Embiid
- チーム:Philadelphia 76ers
- 契約内容:4年 $196Mの契約延長
契約内容まとめ(スクロール可能)
シーズン | サラリー | 備考 |
---|---|---|
2014-15 | $4,427,640 | 2014年 全体3位指名 |
2015-16 | $4,626,960 | - |
2016-17 | $4,826,160 | - |
2017-18 | $6,100,266 | ALL-NBA 2nd team |
2018-19 | $25,467,250 | ALL-NBA 2nd team |
2019-20 | $27,504,630 | |
2020-21 | $29,542,010 | ALL-NBA 2nd team |
2021-22 | $31,579,390 | - |
2022-23 | $33,616,770 | - |
2023-24 | $43,732,500 | - |
2024-25 | $47,231,100 | - |
2025-26 | $50,729,700 | - |
2026-27 | $54,228,300 | - |
※ 2021年8月 追記
2021年8月、フィラデルフィア76ersがジョエル・エンビードと契約延長に合意したとの報道がありました。
史上7人目となったエンビードのスーパーマックス契約は、現地報道によると4年 $196Mという超大型契約になる見込みです。
Nikola Jokic
- チーム:Denver Nuggets
- 契約内容:5年 $264Mの契約延長
契約内容まとめ(スクロール可能)
シーズン | サラリー | 備考 |
---|---|---|
2015-16 | $1,300,000 | 2014年 全体41位指名 |
2016-17 | $1,358,500 | - |
2017-18 | $1,471,382 | - |
2018-19 | $24,605,180 | ALL-NBA 1st team |
2019-20 | $25,785,591 | ALL-NBA 2nd team |
2020-21 | $28,542,009 | MVP,ALL-NBA 1st team |
2021-22 | $30,510,423 | MVP,ALL-NBA 1st team |
2022-23 | $32,478,838 | - |
2023-24 | $46,550,000 | - |
2024-25 | $50,274,000 | - |
2025-26 | $53,998,000 | - |
2026-27 | $57,722,000 | - |
2027-28 | $61,446,000 | - |
※ 2022年7月 追記
2022年7月、デンバーナゲッツがニコラ・ヨキッチと契約延長に合意したとの報道がありました。
現地報道によると、この契約は5年 $264Mのスーパーマックス契約とのこと。
Devin Booker
- チーム:Phoenix Suns
- 契約内容:4年 $214Mの契約延長
契約内容まとめ(スクロール可能)
シーズン | サラリー | 備考 |
---|---|---|
2015-16 | $2,127,840 | 2015年 全体13位指名 |
2016-17 | $2,223,600 | - |
2017-18 | $2,319,360 | - |
2018-19 | $3,314,365 | - |
2019-20 | $25,579,688 | - |
2020-21 | $29,467,800 | - |
2021-22 | $31,650,600 | ALL-NBA 1st team |
2022-23 | $33,833,400 | - |
2023-24 | $36,016,200 | - |
2024-25 | $50,050,000 | - |
2025-26 | $54,054,000 | - |
2026-27 | $58,058,000 | - |
2027-28 | $62,062,000 | - |
※ 2022年7月 追記
2022年7月、フェニックスサンズがデビン・ブッカーと契約延長に合意したとの報道がありました。
現地報道によると、この契約は4年 $214Mのスーパーマックス契約とのこと。
Karl-Anthony Towns
- チーム:Minnesota Timberwolves
- 契約内容:4年 $224Mの契約延長
契約内容まとめ(スクロール可能)
シーズン | サラリー | 備考 |
---|---|---|
2015-16 | $5,703,600 | 2015年 全体1位指名,新人王 |
2016-17 | $5,960,160 | - |
2017-18 | $6,216,840 | ALL-NBA 3rd team |
2018-19 | $7,839,435 | - |
2019-20 | $25,579,688 | - |
2020-21 | $29,467,800 | - |
2021-22 | $31,650,600 | ALL-NBA 3rd team |
2022-23 | $33,833,400 | - |
2023-24 | $36,016,200 | - |
2024-25 | $50,050,000 | - |
2025-26 | $54,054,000 | - |
2026-27 | $58,058,000 | - |
2027-28 | $62,062,000 | - |
※ 2022年7月 追記
2022年7月、ミネソタティンバーウルブズがカール・アンソニー・タウンズと契約延長に合意したとの報道がありました。
現地報道によると、この契約は4年 $224Mのスーパーマックス契約とのこと。
Jaylen Brown
- チーム:Boston Celtics
- 契約内容:5年 $304Mの契約延長
契約内容まとめ(スクロール可能)
シーズン | サラリー | 備考 |
---|---|---|
2016-17 | $4,956,480 | 2016年 全体3位指名 |
2017-18 | $4,956,480 | - |
2018-19 | $5,169,960 | - |
2019-20 | $6,126,402 | - |
2020-21 | $22,991,071 | - |
2021-22 | $24,830,357 | - |
2022-23 | $26,669,643 | ALL-NBA 3rd team |
2023-24 | $28,508,929 | - |
2024-25 | $52,368,085 | - |
2025-26 | $56,557,532 | - |
2026-27 | $60,746,979 | - |
2027-28 | $64,936,425 | - |
2028-29 | $69,125,872 | - |
※ 2023年7月 追記
2023年7月、ボストンセルティックスがジェイレン・ブラウンと契約延長に合意したとの報道がありました。
現地報道によると、この契約は5年 $304Mのスーパーマックス契約とのこと。
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今後の契約が期待される選手
この先スーパーマックス契約を結ぶことが期待されている選手についても見ておきましょう。
Rudy Gobert
- チーム:ユタ ジャズ
- 契約内容:ー
契約内容まとめ(スクロール可能)
シーズン | サラリー | 備考 |
---|---|---|
2013-14 | $1,078,800 | 2013年 全体27位指名 |
2014-15 | $1,127,400 | - |
2015-16 | $1,175,880 | - |
2016-17 | $2,121,287 | ALL-NBA 2nd team |
2017-18 | $21,224,719 | DPOY |
2018-19 | $23,491,573 | DPOY , ALL-NBA 3rd team |
2019-20 | $24,258,427 | ALL-NBA 3rd team |
2020-21 | $25,775,281 | - |
2021-22 | $35,344,828 | - |
2022-23 | $38,172,414 | - |
2023-24 | $41,000,000 | - |
2024-25 | $43,827,586 | - |
2025-26 | $46,655,172 | - |
リーグを代表するリムプロテクターとして活躍したゴベアは、2018年・2019年と2年連続でDPOYを受賞し、在籍7年目を迎える2020年のシーズンオフにはスーパーマックス契約が可能になります。
その際の契約はおよそ「5年$260Mの契約延長」にも及ぶと見られていますので、ジャズが実際どのような提示をするのかが注目です。
※ 2020年12月 追記
2020年12月21日、ユタジャズがルディ・ゴベアと5年$205Mの契約延長に合意したとの発表がありました。
今回の契約はスーパーマックス契約ではありませんでしたが、NBAのセンタープレーヤー史上最も高額な契約となっています。
一時はゴベアとドノバン・ミッチェルの不仲説なども流れましたが、ジャズはこの2人を主軸としたチーム作りを進めることに決めたようです。
Bradley Beal
- チーム:ワシントン ウィザーズ
- 契約内容:2年 $72Mの契約延長
契約内容まとめ(スクロール可能)
シーズン | サラリー | 備考 |
---|---|---|
2012-13 | $4,133,280 | 2012年 全体3位指名 |
2013-14 | $4,319,280 | - |
2014-15 | $4,505,280 | - |
2015-16 | $5,694,673 | - |
2016-17 | $22,116,750 | - |
2017-18 | $23,775,506 | - |
2018-19 | $25,434,262 | - |
2019-20 | $27,093,018 | - |
2020-21 | $28,751,774 | - |
2021-22 | $34,502,130 | - |
2022-23 | $37,262,300 | - |
2020-21シーズンまで現在の契約が残っているビールですが、この2019年オフシーズンに「3年 $111M」という高額のオファーが提示されたと報じられています。
しかしジョン・ウォールを欠く来シーズンの成績次第では、スーパーマックス契約の資格を満たす可能性も十分にあるのかもしれません。
※ 2019年10月 追記
10月17日にワシントン ウィザーズとブラットリー・ビールは「2年 $72M」の契約延長に合意したと報道されました。
トータルで「4年 $130M」のマックス契約で最終年はプレーヤーオプションとのことです。
ビールが後に語った内容によるとこの契約は、今後のキャリアに様々な選択肢を残すための決断だったようです。
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まとめ
2019年のオフシーズンにこんなニュースが報じられました。
【リポート】ウォリアーズとクレイ・トンプソンが再契約に合意 | NBA日本公式サイト | The official site of the NBA
スーパーマックス契約について理解していると、このニュースを見た際に「クレイが大型契約を結んだんだなあ」という感想だけでなく「なぜクレイほどの選手がスーパーマックス契約ではなくマックス契約なの?」という疑問が湧いてくるとかもしれません。
契約内容まとめ(スクロール可能)
シーズン | サラリー | 備考 |
---|---|---|
2011-12 | $2,126,520 | 2011全体11位指名 |
2012-13 | $2,222,160 | - |
2013-14 | $3,245,151 | - |
2014-15 | $3,075,880 | ALL-NBA 3rd team |
2015-16 | $15,501,000 | ALL-NBA 3rd team |
2016-17 | $16,663,575 | - |
2017-18 | $17,826,150 | - |
2018-19 | $18,988,725 | - |
2019-20 | $32,742,000 | - |
2020-21 | $35,361,360 | - |
2021-22 | $37,980,720 | - |
2022-23 | $40,600,080 | - |
2024-25 | $43,219,440 | - |
ご覧の通りクレイは2015年・2016年とALL-NBA 3rdチームに選ばれているものの、直近の3年間でALL-NBA TeamやDPOYに1度も選出されなかったため、スーパーマックス契約の基準を満たせなかったんですね。
ウォーリアーズの5年連続ファイナル進出に大きく貢献したトンプソンですからスーパーマックス契約を逃したのは本人にとってはショックだったでしょう。
このように今回の記事を読んだことによって、契約などオフシーズンの動きもこれまでより一歩踏み込んで楽しんでもらえると嬉しいです。
最後に
「用語で解るNBA」というカテゴリーではNBAの解説を投稿していますので是非覗いてみてください。